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2005年7月

主人公に添う

本を読む中で、「あ~、この気持ち、わかる!」「そうなんだよなぁ」と思うことありませんか? 主人公が自分と同じ年代だったり、同じ境遇だったりすると、そう感じることが多いかもしれませんよね。

私も、つい最近 「おぉ、私の気持ちにぴったり!」と思ったものに会いました。何と”百人一首”から。(こんな事を書いたからって、私は百人一首フリークではありません。偶然、目にしたのです。)

1000年前も、今も、同じなんだねぇ。人の気持ちって。

何の歌か、知りたい人だけにおしえてあげませう。

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五番目のサリー・下

「五番目のサリー・下」買いました。いよいよ、それぞれの人格が現れた理由が解明されるんです。その人格が発生(?)したきっかけとは…。

どうなんねん、どうなんねん…?ってな感じで、私の悪い癖ですが、斜め読み。

いかん、もったいない。斜め読みしたらあかん。え~っ、ロジャー(精神科のDr.)とサリーがぁ~?…いかん、いかん。もったいない。(←心の声)

今日は、プライベートで大変神経を使ったので、支離滅裂です。疲れすぎたので、どうやって復活しましょうかね。音楽療法・温泉療法・酔っぱらい療法・愚痴大会療法・食べ放題療法・カラオケ療法・ドライブ療法…う~ん。

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夏休みの学校

ちょっとした用事があり、小学校へ。職員室には先生が2人、事務の人ひとり。開け放った窓から、プールで遊ぶ子どもたちの歓声が聞こえてきました。

風が吹き抜けるひんやりした廊下を歩くと、

…………ここは、ほんとにあのいつもの学校?!…静かだなぁ

この大きな建物の中で、子どもたちが過ごすんだなぁ。楽しかったり、嬉しかったり、悔しい思いをしたり。いろんな夢を抱えて。

普段は何とも感じないんだけど、今日はなぜだかこんなことを思いました。そうだな、BGMはユーミンの「No side」。うわっ、センチメンタル (^^;)

                                        ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

さっき、本屋さんに行きました。私ってアナタに嫌われてるのかな。「福音の少年」やーい。 もう、読んでやらないからね…といいながら、明日はもっと大きな書店に行きますよ。ネットで買えば早いのだけど、本屋さんで買いたい。「あ~、やっと会えた。会いたかったよぉ~」…本屋の真ん中で愛を叫ぶんだから。なぁんちゃって (^_-) ところで、もう読んだ人いませんか?「福音の少年」(あさのあつこ)

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おばけむら

「おばけむら」 (南部和也・作/田島征三・絵/教育画劇)

うちの子、”おばけもの”好きだから…と手に取ったあなた。この本はこわいよぉ、大人のアナタにとっては。

まるで 映画の「JAWS」のように、静かに迫り来る恐怖。気が付くと、ほら、もう逃げられない。大人にとって 絵:文=3:7

山の奥深くに、ひなびた村があった。村人たちは、それなりに幸せに暮らしていた。ある日、遠くの村から馬車をしたがえた一行が、おばけを連れてやってきた。素晴らしいお礼の代償に、村人たちが手にした毎日とは一体…?  (BK1のレビューより)

田島さんの描くオバケは、とってもユニークで、子どもたちには大受け。一匹一匹丁寧にながめながら、くちぐちに感想が。(「これ、キモ~イ」「目がこんなところに!」)ストーリーも繰り返しが多く、すーっと中に入れます。子どもにとって 絵:文=7:3

本屋さんや図書館で出会ったら、ぜひ手に取ってみてください。
 

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あのとき、魔法にかかった

 人はどんなきっかけで本をおもしろい読書が楽しいと思うようになるのでしょう。

 うちの近くの小学生のデータを紹介しますね。(4~6年生)私が入っている読みきかせグループは自主的に「読書アンケート」をとっています。H14・15・16と3年間取り組んでみました。(今年も行う予定です。)子どもたちの素の声がちょっと見えるような感じがします。

 内容は、1)あなたは本を読むのがすきですか? 2)好きになった「きっかけ」は? 3)学校の図書室には授業以外でよく行きますか? 4)市立図書館に行ったことは? 5)図書室にいれて欲しい本は? 6)図書室がこんな感じだったらいいなとおもうことは? 7)あなたのおうちの人は読書しますか?それはだれ?  … この7項目。

 今回注目するのが、2)の「きっかけ」 毎年ほぼ同じような答えが返ってきています。

 第一位…おもしろい本に出会った  第二位…小さい頃、本を読んでもらって  第三位…友達に勧められて  第四位…図書館に行くようになって (第一位の補足…最初に読んだ本がおもしろかった。何となく読んだ本がおもしろかった。一度よんでみたら、おもしろかったので。)

 やはり、出会いなんですね。小田和正の歌が浮かんできます。♪あの日あのとき、あの場所で、キミにあえなかったら~♪

本と出会うには…小さい子には「読みきかせ」が一番身近だと思いますが、もっと上の子どもたちへのアプローチには、工夫が必要ではないでしょうか。文字を読むことに抵抗があるからといって、低学年向けのを与えてしまっても、内容に不満をもたれるだけでしょうし、その子にもプライドがありますから。このへんのところについては、勉強中。

                       ☆ ☆ ☆

 「福音の少年」買いに本屋さんに行きました。………売り切れぇ!? 追えば逃げる、まるで…アナタみたいだわ。(T_T)

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文字を飛び越えて

 「このやるせない想い その2」では、コメントをいっぱいいただき、感涙です。m(_ _)m ありがとう。ブログひらいてよかったなぁ。

 読書環境が本好きを育てる。それは本当です。家庭での働きかけが大切。しかし、今の子どもたちの親世代が、「本なんか読んでないで、勉強しなさい」「読書するやつは根暗」「本なんか読む暇ないよ」…受験地獄をくぐり抜け、高学歴は高収入、そんな時代を過ごしてきた人が多いような。(超・憶測です。すまん)読書の効能が特に騒がれ始めたのは、割と最近ですよね。「読みきかせ」ブームもここ5~6年くらいだもの。

 今、小学生のいる家庭で、読書環境を意識してつくっている親がどのくらいいるのでしょうか。わかっちゃいるけど、なかなかね…という人がとても多いと思います。別にやらなくても、生活に支障はないしね。

 家庭で本に出会えない。じゃ、どこで?本屋さん?図書館?これらは、子供が一人で出かける場所ではありません。連れて行ってもらうところです。(本が好きで自分で買いに行く、借りに行くという段階以前の子供についてですよ。)

 となると、やっぱり「学校」なのでしょうね。発達段階に応じたアプローチをすれば、かなりいけると思うんですけどね。よく言われますけど <1年生…字が読めるなら本も読めるはず>の誤解を解くのは、やっぱり1年生の担任の先生の役目。

 記号である文字を、アタマの中で言葉に変換する作業。読書の好きな子は、これを「超・高速」でやってのける。何も感じずに。文字を飛び越えて、あらゆるお話しの世界へ一気に飛び込める技術。これを習得するには、数多く読むこと、慣れること。

 学校関係者でない私ができることって、なんだろう。

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このやるせない想い その2

 え~、さきほどまで、数字とにらめっこしておりました。市内の小・中対象に「帰宅後の学習の様子」という調査がありまして、その結果が手元にきたので、ながめておりました。

 その項目の一つに、「読書時間(分)」があります。一週間のデータから割り出された一日あたりの読書時間数。(うちも調査用紙に1週間毎日記入しましたけど、けっこうどんぶり勘定っぽかったような、「こんなもんだよなぁ」って感じ。だから信憑性はイマイチかも知れない)

 結果を見て、無言。「読みきかせ」を導入している学校なのに。う~ん、この数字は…。

 「読みきかせ」ってその場限りのエンターテイメントだったのか・・・?との思いが押し寄せてきまして、読みきかせ活動に携わっている私は、夕飯にはやけ食いをしてしまいそうです。(胃がこわれてなければ、やけ酒)

 「読みきかせ」イコール「読書推進」ではない。「読みきかせ」のあと、どのように自主読書へつなげていくか、そこがうまく出来るか出来ないか…子どもたちへの影響は大きく違ってきます。どうやって読書の世界へ導けばいい?

 ベネッセの教育研究所が出している記事が、その答えだと私は思いました。興味のある方は、ご覧ください。http://www.benesse.co.jp/s/ednews/050708.shtml  (「学校での自由読書を考える」という記事です。)

 あ~あ、でしゃばりだなぁってわかっているんだけど…。黙っていられない。これは読アドの使命なんだよぉ~。わかってください。

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このやるせない想い

あさのあつこさんの新刊「福音の少年」を買いに、書店へ。(「五番目のサリー・下」をまだ買っていないのに。おまえは何て浮気ものなんだ。)

多分児童書のところかなと探しましたが、見つからない。一番目立つ平台においたな。あれ、ない。

ウロウロも格好悪いので、レジの人に尋ねました。「あの~、あさのあつこさんの「福音の少年」どこですか?」「え?ふく…、何ですか?」「福音です」「?」「幸福のフクに音ですよ」

パソコンで仕入れ状況を確認するのを待っていました。

「う~ん、入ってないですねぇ」「えっ、1冊も?」

「おもしろいんですか?それ。」「…あさのあつこのファンなら、新刊が出るのを舌なめずりするくらいの気持ちで待っているんですよ」「そうなんですか」「よく売れるから、置いた方がいいですよ」「あ、ありがとうございます、おしえていただいて」「…」

  ・・・・・会えないと想いがつのるのは、だけじゃないぜ。そうでしょ?

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カエルの子は…

私:「この本ねぇ、おもしろんだぁ。主人公がさぁ…(略)…。で、すっごい事になっちゃってね」  息子:「それで、それで?」  私:「教えない。」  息子:「そりゃないよぉ~」

 非常に乱暴なブックトークが功を奏してか、二人の息子は本好きになりました。主人公が同じ年代のものとか、彼らの好きそうな題材を扱ったものを選んで勧めているので、当たるのは当然。なので、「読書好き」というより、本という世界へ道がついた…程度のレベルです。でも、本は楽しいと認識できれば、そのうち自分で選ぶようになり、心震えるモノに出会うのでは…と期待しています。読書が意識せず生活の一部になってくれることを願って、ことあるごとに、まき餌をするharryであります。

 

 最近、うちの上の息子が、ノートに向かってなにやら書いては消し、書いては消しをやっています。なんと、小説をかいているそうな。クラスの仲間全員を登場させているようで。(担任の先生も出てきます)ちょっと見せてもらったら、なかなかよく書けている…が、どこかで見たようなフレーズやら、設定やらのオンパレードで、「パクリ大賞」まっしぐら、という感じ。でも、”まねからはじまる”っていうし、まぁ、本人なりにアタマを使っている感じなので、とやかく言わないでおいています。

 なんでも、クラスの女子が「続きを早く書け~」と毎日急かすらしく、「しめきりに苦しむ作家の気持ちがわかる」なんて、すっごい生意気なことをぬかしておりますよ。書いてる間の集中力を、どうか「おべんきょう」の方でつかっていただけないでしょうか…(T_T)

 でもね、人のことは言えない。実は私自身、同じ事を中・高でやっていたんです。あ~、DNAなんだろうか。…ろくな人間にならんよぉ。

<NEWS!> あさのあつこ 最新刊「福音の少年」 刊行記念サイン会がありますよ。

          ☆☆ 7/18 14:00~ 三省堂書店神田本店 ☆☆ 

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声に出して

デザインを夏っぽく変えてみました。(画面上だけでも涼しげに) 海!

私の出た高校は、すぐ裏が海でした。波が荒くサーフィンにはもってこいのところです。寄せては返す波打ち際よりも、大きくうねって、これ以上もちこたえられず落ちてくる波頭を見るのが好きでした。(何時間でも見ていられます。)よく放課後とか見に行きましたよ。アタマがからっぽになって、そこから帰る時には、まっさらな(?!)自分になったような、リフレッシュにはもってこいの場所でした。大人になった今、いろんなことに忙しく心に余裕が無いとき、ふとあの海のことを思い出します。「見に行きたいなぁ~」でも、お手軽には行けないんです。なんせ今住んでいるところからは飛行機で1時間半かかるので。その浜の名前は「イタンキ浜」。

                        ☆ ☆ ☆

さて、読みきかせのお話。読みきかせ用の本を選ぶときは、必ず声に出して読んでみることをお勧めします。図書館や書店で「何か良い本ないかなぁ~」と探しますね。「おっ、これはおもしろそう。」「これ、いけそうかも。」手に取り中身を読み始めますね。「うん、いいじゃない!これ。」

家に帰って練習します。このとき、「なんかちょっと…?」とか「まどろっこしいような…」とか思うこと、ないですか?そうです。黙読で「これイイな」と思っても、実際に声に出して読むと、「あんまりおもしろくないな、これ。」こんなことありませんか?

子どもたちは、絵を読み、耳で聞くのです。耳から入ってきた言葉が絵を動かすのですから、すっと理解でき、しかもそれが心地よくなければ、興味も半分になってしまう。絵が十分語っているのに、細かに説明している文、一度聞いただけではよく理解できない言い回しをしているものなど、本によってはあります。「黙読」だけで選ぶと、そこのところがわからない。(かといって、書店で大声で読むわけにもいきませんけど。)

読み手が「なんかちょっと…?」って感じたら、聞き手の子どもたちはおそらくそれ以上に「…?」と感じると思います。声に出して読みましょう。特に集団に読む場合には、本番と同じ大きさの声で。読みきかせで定評のある本は、音として聞いて、やはり美しいです。

昨日、6年生に「つるにょうぼう」を読みました。高学年ならこの本に書かれている日本語の美しさがなんとなくでもわかってもらえるか、と思ったからです。6年生たちは、よく聞いてくれました。けっこう長めの本ですが、読む私も気持ちよく読めました。わからない意味の言葉もあったでしょうが、その響きに「日本語ってきれいだな」と思ってくれていたなら、これ以上の大成功はありません。6年生たち、どんな感想をもったかなぁ。

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よし、やるか

 目の前にはやるべきことがいっぱい。でもどれもやりたくない。やらねば。でもやりたくない。

 そんな時、腰を上げるかけ声なんですか?かけ声じゃなくても、気合いを入れる動作とか(おすもうさんなら体をバンバン叩く)。このテレビを見終わったら…、1曲聞き終わったら…、時計の針があそこまできたら…、コーヒーを飲み終わったら…。

 今日が始まるよ~。よし。北島マヤみたいに目を閉じてみる?私の中の「デリー」出ておいで。本日は本に関すること書けませんでした。すまぬ。m(_ _)m

 ☆アナタの「腰を上げるかけ声、動作、気合いの入れ方」教えてください!

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だれもがサリー

 「五番目のサリー」上巻読みました。読みやすいです。戯曲になるような感じがしますけど、上演されたなんていう情報ありませんか?一人5役…大変な技量が要求されますね。

 地味で控えめなサリーの中には、あと4人の人格が。それぞれ名前が付いていて性格もバラバラ。 デリー:明るく、しっかりもの。ノラ:画家。ベラ:セクシーで享楽的。  ジンクス:憎しみでいっぱい。凶暴。 サリーを含め5人の人格がとっかえひっかえ現れます。

 でもね、誰の心にも住んでいるのではないかしら、別の人格。なんらかのスイッチが入ったとき、あなたの中に隠れている、もう一人(一人じゃないかも)のあなたが出てくることないですか?私の中にも、この5人は存在するような…。

 さて、下巻を買いに行くとしましょう。精神科医ロジャーのもと、いよいよ5人が対面します。うわ~、楽しみだ。

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5番目のサリー

ダニエル・キイス作 「五番目のサリー」を買いました。ダニエル・キイスの有名な本としては「アルジャーノンに花束を」(1959年)があります。こちらはちょっと前に、ユースケ・サンタマリアさんを主役にしたドラマにもなりましたね。

「五番目のサリー」はこれから読むのですが、主人公サリーの心の中には、5人の人格が住んでいて…すなわち多重人格者のお話のようです。(サリー本人は、自分が多重人格者であることを知らない。)お読みになった方いらっしゃいましたら、この本についてのコメントくださいませ。

心って不思議。コントロールが利かなくなったとき、人は病気になるのかな。

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銀河鉄道の夜

 今日は七夕。織り姫と彦星の、年に一度の逢瀬の日。おぉ、ロマンティックです。ここ何年、七夕の夜に星空の見えたことが…ないような。今晩はどうでしょうか。

 でも、雲のベールに閉ざされていた方が、織り姫と彦星にとっては、いいのかもしれません。下界の人からの視線をシャットアウトできるもんね。

 七夕にちなんで、星に関係した本と言えば、「銀河鉄道の夜」でしょうか。絵本としても、いろんな出版社から出されています。絵によって雰囲気がずいぶん違うので、読み比べてみるのも(見比べるのも)おもしろいかもしれません。

 「銀河鉄道の夜」に出てくる星々の解説を、ぐんま天文台のホームページで見つけました。「新・銀河鉄道の夜」というタイトルで、<賢治が夢見た「銀河の世界」「宇宙」 それを最新の天文学と科学の切り口で解説>しています。大変すばらしいので、ぜひどうぞ。浮き世のゴチャゴチャから解放される心地がしますよ。

「新・銀河鉄道の夜」 http://www.astron.pref.gunma.jp/inpaku/galexp/galexp.html                       

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書店

 みなさん、本屋さんにはよく行きますか?

 統計によると、書店のロケーションにもよりますが、「入店客」対「購入客」の比率は3:1だそうです。「あの本が欲しい」と本屋さんに直行する人よりも、ふらっと入って立ち読み。気に入った本があれば買うという人、けっこう多いのではないかしら。

 書店は「本を買いたい!」と思わせるよう、レイアウト・POP等による作戦を練っていることをご存じですか?陳列の方法一つ取っても、書店側の罠が隠れているんです。(書店関係者の方、気を悪くしないでね。)読書アドバイザーの研修の中で、実際に書店の見取り図を書き、ロケーションや来店する人の層などを考慮に入れ、その上で考えられる問題点やら改善点を述べなくてはならないというレポートがありました。これには、とても苦労しました。しかし、このおかげで、本屋さんに入ることが格段におもしろくなったのは確かです。

 最近、書店の人による「手書きPOP」が増えましたね。POPが大成功を生んだ有名な本は「セカチュー」。初版8000部だったにもかかわらず、書店員さんの口コミで販売数を伸ばし、321万部のメガヒットへとつながりました。それに大いに刺激され、書店員の有志のみなさんは、「本屋大賞」というステージを作ってしまいました。

2005年の「本屋大賞」についてのインフォメーションはこちらhttp://www.hontai.jp/

 手書きPOPは、書店員の人が実際にその本を読んでつけた「お勧め文」だけに、説得力と温かみを感じます。「へぇ~」とつい手に取っていませんか?おもしろそうだなとレジに持って行きませんか? ほら、まんまと罠にはまってしまった!

 こんな罠なら、はめられてもいいなぁ。

 

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かようびのよる

「かようびのよる」 (デヴィット・ウィーズナー・作/当麻ゆか・訳/徳間書店)

 この本にBGMをつけるとすれば…「トワイライト・ゾーン」に決まり。(おっと、年齢がばれるな)アメリカのとある町で、実際におこったこと…なんて解説にはありますが、ホントなのでしょうか?

 火曜日の夜に、町中を飛ぶ大量の蛙・蛙・蛙…。沼(池かな?)からテイクオフし、町はずれの田んぼまでのショートトリップ。ハスの葉っぱに乗るその姿は、堂々としていて迫力満点。手足をきちんとそろえているところが、蛙らしくて素晴らしい。

 文章は無いに等しく、時間の経過をあらわす表示のみ。あとは、絵からすべて読みとれます。翌朝、道路に落ちている濡れたハスの葉を手に、首をかしげている刑事の場面が好きだという人、多いのでは?

 蛙の飛ぶところを見たい方、作者のホームページに今すぐGO!(「かようびのよる」の絵コンテもみられます。)

ウィーズナー公式ウェブサイト  http://www.houghtonmifflinbooks.com/authors/wiesner/

 次の火曜日には、別のものが飛びます。およそ飛びそうもないものだから、是非見てみたい。火曜の夜はデートするのはやめて、空を見ましょう。何かがきっと飛んでくる。

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締め切り2

 またまた連載の締め切りに追われております。書きためておけばいいものを…。間際になってジタバタさわぐのは、見苦しいんですけどね。このところ落ち着いた生活をしていないせいか、やっつけ仕事が多くて。これではいけませんなぁ。

 連載は、字数が限られてるので、まとめるのに一苦労です。文章を書くときの自分のポリシーとして、サラリと書いたように力を入れない軽妙さを狙っています。これがなかなか…。

 昨年の暮れに、フリーライターの永江朗さんから「ブックレビュー」の書き方の講義を受けました。やっぱりプロはちがうなぁ…。前もって宿題が出ていて、永江氏が見てくれるのですが、もう、穴があったら入って、上から土をかぶせて、葉っぱでものせておきたい気分でした。後日、他の参加者の宿題レビューを見せてもらいましたが、それはそれはレベルが高く、私はがっくりと落ち込んでしまった次第です。

 あ~あ、もっと勉強したい。

 

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