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このやるせない想い その2

 え~、さきほどまで、数字とにらめっこしておりました。市内の小・中対象に「帰宅後の学習の様子」という調査がありまして、その結果が手元にきたので、ながめておりました。

 その項目の一つに、「読書時間(分)」があります。一週間のデータから割り出された一日あたりの読書時間数。(うちも調査用紙に1週間毎日記入しましたけど、けっこうどんぶり勘定っぽかったような、「こんなもんだよなぁ」って感じ。だから信憑性はイマイチかも知れない)

 結果を見て、無言。「読みきかせ」を導入している学校なのに。う~ん、この数字は…。

 「読みきかせ」ってその場限りのエンターテイメントだったのか・・・?との思いが押し寄せてきまして、読みきかせ活動に携わっている私は、夕飯にはやけ食いをしてしまいそうです。(胃がこわれてなければ、やけ酒)

 「読みきかせ」イコール「読書推進」ではない。「読みきかせ」のあと、どのように自主読書へつなげていくか、そこがうまく出来るか出来ないか…子どもたちへの影響は大きく違ってきます。どうやって読書の世界へ導けばいい?

 ベネッセの教育研究所が出している記事が、その答えだと私は思いました。興味のある方は、ご覧ください。http://www.benesse.co.jp/s/ednews/050708.shtml  (「学校での自由読書を考える」という記事です。)

 あ~あ、でしゃばりだなぁってわかっているんだけど…。黙っていられない。これは読アドの使命なんだよぉ~。わかってください。

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読書推進」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。先日トラックバックさせていただいたどんぶらこっこです。
 楽しく読ませて頂いています。
「読みきかせ」イコール「読書推進」ではない・・・ホントそうですね。子供達をとりまく読書環境を整えればもっともっと読書が好きになってくれることと感じます。ベネッセの記事興味深く読みました。山形県の小学校の記事、記事には載っていないのですが、ここの学校図書館はきっとすぐれた取り組みをされているのではないでしょうか?子供達に一番身近に読書環境を整えられるのは、親やボランティアの協力と、やはり学校図書館の力が大きいのではないかと感じます。我が市でも市立図書館からブックリストを全学校に送ったり、学校に訪問してブックトークをしたり、調べ学習の図書の提供などをしていますが、やはり、日々身近に接していないため隔靴掻痒の感は否めません。肝心の学校図書館は開館時間が短く、いつでも子供達に開放されておらず、予算も少なく、図書館のアルバイトさんが数校を掛け持ちしながら必死にがんばっておられるといった状況です。
 いろいろ感じるところがあり、うまくまとまらないのですが、これからもがんばらねばと思った次第です。

投稿: どんぶらこっこ | 2005年7月20日 (水) 21:45

どもども、こういう問題は立場が違うと見る方向も方法も違ってしまい、私のコメントなどは、あさっての方向に行きそうなので見過ごそうかとも思ったのですが・・・。でも、こどもに読書好きになって欲しい気持ちは一緒だものなァ。
長くなるかも、
生活習慣として読書好きにさせることが出来るのは、一緒に生活している親(あるいは兄弟など)であって、生活をともにしていない人がすることは、すでに読書好きになったこどもに、良い本を薦めてあげること、様々な本に触れる環境を用意してあげることですよね。  私は、課題図書による読書感想文の宿題が強制じゃあなくなったことの理由につながる問題だと思っていますが、生活習慣としての読書というのは家族の生活の中に組み込まれていて、子供だけを引っ張り出して一時的に楽しませても変更が効かないんだということです。 読書好きの生活環境というのは赤ちゃんのときから当たり前にやってる人たち(harryさん、どんぶらこっこさん、まあ、私もですが、絵本ブログやってる人々、読み聞かせを推進したい側の読書好きの人たちなど)にとっては、理屈じゃあないんで、当たり前のように、「本」を中心に考えがちです。
でも、読書を組み込めないで家庭の生活環境を作っている人たちにとっては、読書や、読み聞かせ、図書館は、たとえ楽しめたとしても「イベント」として、お客さんで楽しんだだけ。 良い本をおそわり知って、借りていったとしても、読書を生活に組み入れることが出来ないし、その方法を教える人は、いない。 そういうことだと思います。
読書好きを増やすためには、「本」ではなく、親子のコミュニケーションを中心にすえないと方法は見えないでしょう。
実際に、家庭生活、子育てを軸にして読書好きの子を育てる活動をしている人が私の知る限りでひとり。      
「子育てサークル」のyumeさん、ってひと。
こどもの読書時間や本好きの子を増やすとか、そういうのは、この段階からの問題であって、図書館や学校の「すでに本が好きな子」のための活動とはエリアがまるで違うんだということと、yumeさんの活動実践が多くの人に知られ、理解されるべきだとおもうのだが、就学以前のこども組織は、個人がいいことをしていても広まりにくいのだなあ、と、私は、こっちのことでジレンマ。 もっと宣伝してあげよっと。

投稿: mikapapa | 2005年7月21日 (木) 01:21

はちゃめちゃな文章ですねえ、走り書きで汚い文章の挙句、「子育てサークル」アドレスも紹介してませんでした。
http://www14.plala.or.jp/yomikikase/
読書好きの人にしてみると、たいした内容じゃあないんですよ。やることは。 でも、この方法が読書好きを増やします。 堅実で、現実的で、本に親しまないで親になっちゃった人にも、本好きの子が育てられる。
逆に言えば、生活空間内の読書のあり方に対して、学校、図書館関係は気を病む必要はまるでないってことですよね。
今いる立場でやるべきことを磨くのが大切、どうしても気持ちが治まらないなら、別枠で「親子教室」を開くしかないでしょう。
 

投稿: mikapapa | 2005年7月21日 (木) 01:39

こんにちは。とてもおもしろいサークルを教えていただきよかったです。内容が講座と交流がセットになってコミュニケーションがひろがるようになっているのがいいですね。アドバイスもとても細かく「うーん。これは司書はとても考えつかねー」という項目もありました。感謝、感謝!

 公立図書館にふりかえっていうと、ま、基本的に図書館に来るってことが本好きってことなんで、「図書館から打って出る」活動ってのを目指す・・・。
 
 うちの図書館では、「だっこで絵本」(赤ちゃんと保護者が一緒に参加する)読み聞かせの講座をしているのですが(保育園や児童センター、子育てサークルに出前もします)、内容は、読み聞かせする心構えとやり方と絵本の紹介です。終わった後で保護者の方々が残って楽しそうにおしゃべりされてるので、これを何かいい方向にもっていきたいなあと考えておりました。サロンですかね。

 私としては、仕事がらこんなこといっちゃいけねーかもですが(仕事ではいわない。)、誤解を恐れずにいえば、「スポーツが好きになれない人(私も)もいるように読書が好きになれない人もいるって。」とも思ってるわけです。「読書推進」何のためにやるんじゃい?なんぼのもん?と根っこの部分で考えてしまうわけです。嫌いな子に無理に読ますな!運動がすきなら運動場で遊んどいで!ぜんぜんok!とか。
本当は「朝の読書」とか強制ぽくてなんだかなとも思うのですね。(読書しないと勉強できない子になるとか、ぜんぜん読まないから無理から毎日読ませますっという方がまだまだ多いので、そんなことなら悲しいからやめてよ~と思うので・・・。)親が読まない子は、子も読まないって。子に読めという前にあなたが毎日読書してみたら?親こそ読み聞かせということです。でもやっぱりそうなってからじゃもう遅いってのがホントのとこです。トホホ。(~_~)同感、同感です。

(いまさら私はスポーツ好きにはなれませんし、なろうとも思わん!といってる私にyumeさんのようなスポーツサークルがあったら?うーん、自分の子どもをスポーツ好きにしようと思ったらいくかなあ?案外いってみたらはまってしまったりして・・・((^.^))
 
 それと学校図書館の役割は、やっぱり大きいと思います。子どもたちの日々の学習と生活に(学校生活ですが)組織的に食い込んでいけるやり方がとれる格好の場だと思うので・・。ご存知かとは思いますが、岡山市の学校図書館はすごいと思います。

またまた支離滅裂になってしまいました。ごめんなさい。
 

投稿: どんぶらこっこ | 2005年7月21日 (木) 07:04

補足させてください。
本好きには、「隠れ読書好き」が多く存在すると思います。
自分の読書傾向を自覚していて自発的に自分の読みたい本を探せれる人と違って、まだ、受身の姿勢でいるタイプです。
そのタイプは、図書館や本屋で、自分のハートに触れる本を、宝物探しのようにわくわくして探す経験のないひとです。他人が「これいいよー。」って薦める本はそれなりに楽しんで読めます。そのうち、自分の心を動かす「この1冊だー。」っていうのに出会って、宝探しが始まるのですが、そのきっかけが、どんぶらこっこさんや、harryさんの紹介する本かもしれないのです。それは、その子の人生を変えるかもしれない出来事ですよ。それは、本に親しむ土壌をもっていての事ではあるにしろ、ある日始めてであった子供がそういう事になると、ほんっと、「やっててよかったー。」って
感無量な気分ですから。ながくやってりゃ、そういうまぐれあたり、なんどか味わえますからね(^^)
 

投稿: mikapapa | 2005年7月21日 (木) 19:57

 会話がかなりあさっての方に行きかけてるんですが、ここは最初にあさってにふった方とオーナーにがんばってもらいましょう?

公立図書館は「隠れファン」「真性ファン」「ぜんっぜん本嫌いな方」「しぶしぶ宿題で来られる方」「生活の必要に迫られて調べに来る方」「何が読みたいか自分でもわかんない方」「インターネットで遊びたいから」「涼しいから」「お友達に会えるから」・・・みーんなまとめてひきうけちゃうし、おまけにこっちからもでかけていって、「出前イッチョお待ち!」です。みんなまとめてひきうけます。ぜんぜんOK!それぞれの方に最善を尽くします。

それぞれの方とお話していくうちにどんどんその方の興味や関心の焦点が絞られてきて、「ぴったり!」を渡して喜んでもらえたときにゃー「やったぜ!」です。それは、その人にとっては、「物語」かもしれないし、「統計資料」かもしれないし、雑誌の1Pの小さな記事かも・・。もちろん、本とは全く関係ないことがきっかけかもしれませんね。

その結果が彼(彼女)にとってどういう意味を持ったのかを知る機会は、大規模な公立図書館ではほとんどありませんが、それはそれでいいだと思っています・・・。

投稿: どんぶらこっこ | 2005年7月21日 (木) 23:11

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作文を書いてください。テーマは、 「私はこうして本が好きになった。」  あるいは 「こうして本を好きな子に育てた。」 です。   [続きを読む]

受信: 2005年7月21日 (木) 21:00

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