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空には冴え冴えとした月。

  月夜よし 夜よしと人に 告げやらば 来てふに似たり 待たずしもあらず  (古今692 読み人知らず)   

   今夜は良い月夜だと、あの人にもし言ってやるならば、まるで”会いに来てください”と言うのと同じようなことになる。だから言い出しかねているのだが、そうかといって、あの人の来るのを待っていないわけではない。

…なんて、まわりくどい歌なんでしょう。

 おほかたの 秋のあはれを 思ひやれ 月に心は あくがれぬとも (紫式部集85)

  アナタに飽きられた晩秋のこの頃の悲しみをおもってみてください。今夜の月のように美しい方にあなたの心がうばわれていらっしゃるにしても

…こんな恨み言はいいたくないなぁ。

 月読の 光に来ませ あしひきの 山きへなりて 遠からなくに (万葉集670 湯原王)

  この月の光を頼りにおいで下さい。山が邪魔して 遠いというわけでもありませんのに

…プラス指向がいいですね、やっぱり!

「月」を題材にした絵本は山ほどありますが、私のお気に入りは「お月さまってどんなあじ?」(マイケル・グレイニエツ/セーラー出版)です。動物たちが肩車を(?)しあって、お月様へ手を伸ばし、ぱりんと割ってカケラをみんなで味見。それは自分の一番好きな味がしました…で終わるお話し。和紙をくしゃくしゃにしたような貼り絵が温かい雰囲気をかもし出し、メルヘンチックな1冊です。アナタにはどんな味?私は…今宵の月を眺めつ思うに、ちょっと苦いレモンドロップ味かしらね。

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コメント

もうすぐ秋。月のきれいな季節になりますね。激しい雨もあがって、こちらの空にはきれいなほとんどまあるいお月様がお空にかかっています。うすーいレモンシャーベットのような色ですよ。

「月のぼうや」「パパ、おつきさまとって!」が私のお気に入りです。どっちもたてながーい本で、「ぼうや」は月からぼうやが地上に遊びに、「パパ」はパパがはしごをかけて娘のためにお月様をとりに行くんだよね。

 ぼうやが地上につくまでに空であういろんな人?、「パパ」ははさみこみのはしごのながーいページが楽しかったよ♪

投稿: どんぶらこっこ | 2005年8月22日 (月) 00:05

「パパ~」は私も大好きですよ。集団に読み聞かせるときはちょっと大変だけどね。一人でやると、たたむときに、もたついてしまうんだもの。

 E・カール氏の絵本は独創的ですよね。ティッシュペーパーを使った貼り絵!!ざくっととした質感がいいよね。E・カール氏の絵本で私がいちば~ん好きなのは「ことりをすきになった山」です。ラストの”私はジョイ。ここに巣をつくるためにやってきました”っていうところが、何度読んでも胸がじーんとします。

「月のぼうや」は読んだことないので、探しに行ってこよ~っと!!

投稿: harry | 2005年8月22日 (月) 04:48

はじめまして。アキンガーです。
とっても、たのしく読ませていただきました。harryさんてすごい人ですね〜 すみません理由はないんです。なんとなくです。アホな私は、とっても知性を感じてしましました。
また来ます。

投稿: アキンガー | 2005年8月22日 (月) 19:45

月にまつわる和歌を楽しませてもらいました。どこかで聞いた川柳の話なのでが、「いい句は太陽を向いている」って言葉。それ、harryさんがおっしゃるプラス志向と同じ意味だと思います。と、思いつつ、マイナス面の多い川柳を作っているのであった(;^_^A

私も「パパ~」は好きです。折り畳むのは、大変だけれど、その先の広げた時に、「わ~っ」って、子どもたちが驚いてくれるのが、何とも言えぬ醍醐味ですもん♪「~どんなあじ」は、まだなので、探さなきゃ。

投稿: yumiha | 2005年8月22日 (月) 23:17

yumihaさん、3句のうち私が好きなのは実は1句目。いつも目のはじっこで追っかけてるクセに、向こうから歩み寄ってくると「あんたなんてキョーミないもんね~」って顔で通り過ぎる。う~ん、見栄っ張りだなぁ。プライド高いというより、裏返してみると、案外照れ屋なのかも知れませんよ、この句を詠んだ人は。

しっぽふって「会いに来て、来て、来て!」って言えない間柄もあるからね。昔は特に。

投稿: harry | 2005年8月23日 (火) 01:00

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