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2005年10月

本を贈る

本を好きになるきっかけのひとつに、「友だちからすすめられた」があります。特に中・高生以上になると。

「何読んでるの?」 「あぁ、これ?すっげぇ おもしろいよ~。読んでみ。」「じゃ、終わったら貸して」

その昔、私が小6の時、井上ひさしの「ブンとフン」が大流行しました。「おもしろいぜ~、これ」の口コミ。そしてその結果、クラスのほとんどが持っていたといっていいくらいまでに。売れない作家ブン先生と、ブン先生の書いた小説から飛び出した”大泥棒フン”との恋物語。読んでないと会話についていけない…それくらいの大ブーム!……今でもそういうことあるかなぁ。

友だちに本を贈る。その人のことを精一杯考えながら、本を選ぶ。どんなのが好きかなぁ。趣味は何だっけ?こんなのもらったら嬉しいかなぁ…。選んでいる時間は、たとえ短くても、「相手のことだけ」を一生懸命考えているのでは。相手が異性でなくても。

うちの息子は、今日が誕生日の男友達に贈るための本を探しに書店へ。いろいろ考えた末、選んだ本は「歴史の裏話」 「その歴史常識にはウラがある」という本でした。その友だちの家には「日本の歴史」のまんががいっぱいあることを知っていて「よし!今まであたりまえだと思ってた話の裏を教えてやろう~」と、それを選んだらしい。なかなかセンスあるじゃん。

本を贈る。みなさんもいかが?

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ウェブ

DSC01677 朝、庭で発見!

誰が使うかな?このハンモック。

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読書アンケート

中学生対象に、読書に関するアンケートを取ります。どういう内容にすればいいか…。知恵をかしてください。あまり多項目ではなく、わかりやすい内容で、生徒が○の付けやすいもの。読書が好きか、好きでないか。家の人は読むか、読まないか。好きな人は何がきっかけか。好きでない人はなぜそう思うのか。これ以外で。

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読書会

市立図書館主催の「読書会」に参加しています。もう4,5年になるでしょうか。

記録が手元にないのではっきりとお話しできませんが、かなりの本を読みました。(読まされた…と言った方がいいでしょう。)

一番最近の課題本が 「永遠の出口」(森絵都・集英社)。森さんといえば「カラフル」が代表作。けっこう好きな作家さんです。

今回のように、自分好みの本ばかりくるわけでないのが、「読書会」のいいところです。今まで自分の触れたことのないジャンル、作風、風合い…などが「強制的」にやってくる!!もちろん、読まずに返してもいいのですが、メンバーとの話し合いについていけず、つまらない思いをするのは自分!

気の合う仲間と、本の世界へ心旅立たせる楽しさ。けっこう充実感ありますよ。「人によって感じるところがこれほどまでに違うとは」と、思えるところが実にいい。

私は読書会から届いた本を、主に夕飯を作りながら読みます。読んじゃ、裏返し。読んじゃ、かきまぜ…。あら、焦げた!だめじゃん、この本。(本のせいにしてしまう)

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観劇

今日は小学校で観劇会。

市内のママさん劇団による出し物、3つ。こちらの劇団は結成11年で、大道具、小道具とも大変良くできていて、プロ顔負けです。

「たんぽぽコーヒー」…指人形劇。これはたぶん、かさいまり作の「た・たん」が原作だと思われます。

「14ひきのかぼちゃ」…ご存じ14ひきシリーズ。いわむらかずおさんのです。たたみ1枚弱のおおきな絵本。手作りみたいです。途中、しかけもあったり。見事!

「りゅうのめのなみだ」…人形劇。大がかりでした。

やはり、ライブはいいですね。人の息づかいは訴えてくるものがあります。歌でも楽器でもパフォーマンスでも、ライブはすばらしい。

プロのフラメンコを見たことがあります。人間ってきれいだと思えました。ゴスペルを間近で聴いて、魂が見えるような気がしました。心震えるということを忘れないでいたいです。

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読みきかせ

昨日は、小学校での読みきかせの日でした。

読みきかせタイムの始まりは、鐘の音。8:30になると、校長先生が鐘を鳴らしながら、校舎を歩きます。それを合図に、廊下で待機していたメンバーが教室へ入ります。

実はこの鐘。この小学校が開校した頃使っていたもの。(ほぼ70年前です)木の柄がついた、重くて大きな鐘なんです。♪カラ~ン・カラ~ン♪ なんとも懐かしい音が響きます。

一度、私もやってみたのですが、ズシッと重い鐘を振りながら、階段を上って、校舎内を歩くのはけっこう大変。校長先生、いつもありがとう!去年から始めたことですが、すっかり定着しました。

ねぇ、子どもたち。校庭のポプラと同じく、鐘の音で始まる読みきかせのこと、覚えていてね。

                =☆ =☆ =☆ =☆ =☆

1年生で私が読んだ本は2冊。キーワードは「かわいいおばけ」 

「でんしゃにのって」(とよたかずひこ) 「おばけがこわい ことこちゃん」(田中清代)

”カタゴトー・ガタゴトー♪”に合わせて、体を揺する子どもたち。 「おねしょ」という言葉に、友だち同士顔を見合わせて、クスクス笑い。

集団の読みきかせの利点は、みんなで一緒に同じ空気を味わうことが出来ること。おもしろい場面で笑い、怖いところでは体をくっつけ合って。

私の言葉では、説得力がないので、師匠(山崎先生)の本より抜粋します。

<兄弟姉妹の数も少なく、学校以外の場で友だちと遊ぶ時間もめっきりすくなくなっている子どもたち。母親も働きに出ている、祖父母もいない、という環境が多くなって、彼らの心は、思いの外、孤独なのではなかろうか。

 言葉の響きを、五感を使って聞き取る。お話を聞く場に友だちがいて、僕が、私がいる。その連帯感、安心感は、子どもたちが成長していく時間の中で、揺れ動く振り子の真ん中を支える、心棒の役目を果たすだろう。「よみきかせ」を通して、暖かみのある人間関係を取り戻したい。> …「グランマの本棚から」P75(山崎慶子・NHK出版)

読書の秋、まっさかり。子どもたちに本を手渡すのは、大人の役目です。

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かぜひきたまご

久しぶりに青空がのぞきました。私の住む町も木々は紅葉をはじめ、秋まっさかりです。朝晩の気温もずいぶん下がりましたね。明け方など寒いほど。ハ、ハクション=!

というわけで、私は風邪気味。そこで思い出したのがこの1冊。

「かぜひきたまご」(舟崎克彦・作/杉浦範茂・絵/講談社)

<ぼくがひろった、不思議なたまご。こまったことがあると、みがわりになってくれるんだ。なんて、すてきなたまご! でも、たまごが大きくなってきたよ…。第33回サンケイ児童出版文化賞受賞作。86年刊の新装版。>  (bk1のレビューより)

風邪をひいてるボクがにぎると、かわりに青くなって震えだして熱までだしてくれる。ボクはすっかり治って元気! お説教してるママにもたせてみたら、卵は真っ赤になってプンプン怒り出した。ママはニコニコで、「なんでおこってたのかしら~?」って。

便利な卵のお話し。ちょっと”ドラえもんちっく”です。「キミたちなら、どんなことを卵にやってもらいたい~?」こんな風に、話が広がりますよ。

絵は、杉浦範茂さん。幾何学的な感じがしますけど、色づかいがステキです。文は、「ぽっぺん先生」でおなじみの舟崎克彦氏。

舟崎氏の童話で、「かいけつウンコの助」(学研)というのがありますが、これは最高におもしろいです。おススメです。子どもはめちゃはまります。是非!!

なんだか熱が出てきそうなので、今日はこの辺で。早寝するとしましょう。

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メアリー・スミス

「メアリー・スミス」 (アンドレア・ユーレン・作/千葉茂樹・訳/光村教育図書)

表紙には、ゴムのチューブを口にくわえ、プッと豆をとばす女の人のアップ。これがメアリー・スミス。さて、メアリーさんは一体何をしているんでしょう!

まだ正確な目覚まし時計が無かった時代、イギリスでは「目覚まし屋(ノッカー・アップ)」というお仕事がありました。そう、メアリーさんは”起こし屋”なんです。

頼まれた時間に、豆を窓にぶつけて起こす。メアリーさんのやり方です。(長い棒で窓をたたいて起こすという人もいます。)

依頼人は、「起きたよ」という証拠に、窓から顔をだして「おはよう」の挨拶をしなければいけない約束となっています。起きるまで、窓にコツンコツンと当たる豆!!

メアリーさんは実在の人物です。裏表紙に写真がでています。う~ん、こういう人になら起こされても決して不機嫌な顔はできないよって感じです。どんな顔なのかは絵本をごらんください。

はっきりした絵柄なので、集団での読みきかせにどうぞ。私はこのあいだ、2年生で読みきかせに使いました。目覚まし時計を持っていって、お話しの前振りを。「みんなは、朝、どうやって起きるの?」

誰にどうやって起こしてもらうと、一日が気持ちよく始まることができるかな?やっぱり、ふとんをはがされて、大声でどなられるのは…いただけませんよね!?

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神様のボート

「神様のボート」 (江國香織・新潮社)

今日、電車の中で読んだ本です。

この本にでてくるカクテル。一度飲んでみたい。「とろりとした琥珀色で、倒れそうに甘くて病みつきになる」んだって。

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ウォンバットのにっき

「ウォンバットのにっき」(ジャッキー・フレンチ/評論社)

オーストラリアに生息する有袋類、ウォンバット。丸い鼻とクマに似た姿、のんびりした動きが愛くるしいです。コアラと共によくテレビに出てきますね。”飼ってみたい”なんて思う人もいるかもしれません。でも、それはやめたほうがいい。

この絵本を読むと、その愛くるしさとは裏腹に、「地球は自分のために回っているのさ!」精神の持ち主だということが判明するからです。

天真爛漫だけど、かなり狡猾。この絵本にでてくるウォンバットは、「にんげんを ペットにするなんて かんたん」…最後のページでこんなことを言っている!

私は読み終わって、首をかしげてしまいましたが、うちの子供らは(中1男&小5男)、暇があるとながめて、「いいねぇ」と。  どこに共感しているのでしょうか。

ひょっとして、気の向くまま行動できるところに強いあこがれを感じてたりして。

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自慢させて~

DSC01665 あさのあつこ&はやみねかおる 直筆サインです。2人いっぺんに!!

pokusouさん、感謝!

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大人の読書

「本なんか読む暇ないよ」

子ども達に本の世界の楽しさを伝えるのは、さほどむずかしいことではない。では大人へはどうか。

「本?子どもの時?読まなかったなぁ、外で遊んでばかりだった。」

「大人が本を読んでいる姿を見せる」「読書環境を整える」・・・読書推進の方法としてよく言われていることです。ところが、活字に親しんでこなかった人にとって急に「よし、本を読むぞ!」という気にはなかなかなれないのでは。仕事などで必要に迫られて読む本には、活字が導き出す世界に浸る事柄は書かれていないことが多い。

子どもたちに対しては、読書推進の方法はたくさんあり、効果も見える。では大人へはどうか。書店員さん達の「良い本を紹介しよう」という意気込みがこの頃は盛況。本の好きな人は書店へ行くと、POPなどの文章にそそられ、今まで手に取ったことのないものまで好奇心のアンテナを向けることができる。しかし本に興味のない人は、まず第一に書店に入らない。そこでOUT。やっぱり新聞広告?文学賞の受賞をもっともり立てて(「蛇にピアス」みたいに)「ちょっと読んでみるか」と思わせるとか?

きっかけなんてどこにどう転がっているかわからない。その人限定。千差万別。でもそのさまざまなきっかけに、蛍光塗料を塗って目立たせることができるんじゃないか。どこに塗る?

大人への読書推進。おこがましいことかも。でも、読書週間を前に、ふと考えてしまいました。

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2学期最初の読みきかせ

2学期が始まって1ヶ月。運動会も終わり、落ち着いた時間が流れています。

さてさて、私のお手伝いしている学校の10月の学校目標は 「本をたくさん読もう」です。

9/30の読みきかせで読んだ本を紹介します。1~6年生(14クラス)です。

1年:「うさぎのダンス」/「かぶとむしのぶんちゃん」「もっとおおきなたいほうを」/「しっぽのはたらき」「こぶたのまーち」

2年:「セロ弾きのゴーシュ」/「ぐるんぱのようちえん」「たぬきのいとぐるま」/「むしたちのうんどうかい」「メアリー・スミス」

3年:「こんたのおつかい」「ねぎぼうずのあさたろう①」/「きょうりゅうのたまご」「かぜひきたまご」

4年:「おじさんのかさ」「ジョンの仕事」/「子だぬきと子ねこ」

5年:「かぼちゃ人類学入門」/「熊の皮を着た男(グリム童話)」

6年:「龍」(今江祥智)/「ミステリー」(アーサー・ガイサート)

低学年は15分で2冊。ベテランのメンバーになると、2冊の本をトークで関連づけて紹介していっています。読みっぱなしではなく、その後、子どもたちにどうつなげていくか。担任の先生のちょっとした意識と私たちボランティアの気持ちが一つになってはじめて、効果的な導きとなるのでは。

「この本、おもしろかったよ。」「ふ~ん、わたしも読んでみようかな、貸して!」 子どもたち同士の口コミ(?)は、かなり”読みたい気”を掘り起こします。こんな会話が広がる10月でありますように!

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マッサージチェア

用事で電器屋さんへ。

マッサージチェアが並んでいるので、試しに座ってみました。全身こっているらしく、何をされても痛い。”うっ…”こればっかり。アブナイ人に思われたかもしれませんねぇ。

とりわけ痛かったのが足。電器屋の人は「レベル3でこんなに痛がってたんじゃ、そうとう疲れてますよ」 

痛いのを通り越して眠くなって15分。その後が問題でした。た、立ち上がれない…。あのまま眠り込んでしまったら閉店までほおっておかれるのでしょうか。「お客さん、終点ですよ」

298000円のマッサージチェア。だれか買ってください。今日は本の話が出来ませんでした。

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