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ふたごのき

ふたごのき  (文・谷川俊太郎 / 写真・姉崎一馬)

大人のヒーリングのために探していて見つけた1冊。夕焼けの丘に立つ2本のエゾヤマザクラが表紙に。美しい紫色の空にひかれて手に取りました。

ふたごのヤマザクラ、名前はアパとアピ。どうやら男の子と女の子の双子のようです。この二人の会話ですすんでいきます。文は谷川俊太郎さんです。

カメラの位置は動かない定点撮影です。雪で埋もれる冬(白一色)から春、夏、秋と、ページをめくるごと、周りの景色だけが変わっていきます。それに合わせて「動くことのできない」二人の会話が書かれています。自分の周りで起こる出来事・昨日みた夢の話・いつも来るおじいさんのこと・自分たちの生まれる前の記憶……。

 (BGMをつけるとすれば…オーボエとビオラがいいな。)

本の最後に、写真を撮った姉崎氏の文が載っています。「木たちの旅」というタイトルがついています。やや哲学的です。(言い忘れましたが、姉崎一馬さんは、絵本ファンならご存じの「はるにれ」という写真絵本の作者です。)

<たとえ理想の土地ではなくても、いかに厳しい自然が待ち受けていたにしても、そこで精一杯生きてゆかねばなりません>

人の生き方も然り。

ヒーリングというより、なにか人生について考えてみたくなってしまうかもしれません。

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コメント

「ふたごのき」以前写真絵本をあさっていたときにみつけて「へえ・・・」と思わず読んでしまいました。
「はるにれ」と似てるかなと最初は思ったけど、もっとストーリーがあって時間的な幅が広いんですねえ。
おなじ谷川さんの詩の写真絵本で「月人石―乾千恵の書の絵本」があります。こちらも大人が読むとこどもより深く心をすみとおらせてくれる本かなと思います。大好き。

投稿: どんぶらこっこ | 2005年11月13日 (日) 23:30

谷川俊太郎さんが昨年仙台に、ピアニストの賢一さんといらして、この本を紹介してくれました。
絵本のなかの「ふたごのき」のさまざまな表情に見入ってしまいます。そして、そこにくりひろげられるドラマにも…

追伸:今月から私もブログをはじめました。遊びに来てくださいね。

投稿: pochijun | 2005年11月15日 (火) 01:19

どんちゃんへ:
「ふたごのき」のなかで、星空の下に立っているページがありましたよね。あれが一番スキなんです。おととし、旅行で富良野へ行きましたが、そこの小学校の屋上に小さな天文台がありました。360度ぐるりと見渡せる丘の上にね。そこの子どもたちが羨ましくなりましたよ。「月人石」探してみます。そうそう「まじめなフレッドおじさん」読みましたよ!!最高です。まゆげがいいです。オチもいい。”おお、神よ!!”です。(^_^)v


pochijunさま:
ブログ拝見しました。おしゃれなデザインですね。ピアノと詩、こりゃまたステキ!ちなみに私は小曽根真のピアノがすきで~す。

投稿: harry | 2005年11月15日 (火) 14:29

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