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2005年12月

この1年を振り返って

今年はとてもあわただしい1年でした。

公私共に、洗濯機に突っ込まれて、振り回されたって感じです。

① つらいこと、苦しいこと、がまんすること、仕方ないのかと思うこと…多かったですね。

② ドキドキすること、待ち遠しいこと、あたたかさを感じること、愛しく思うこと…うん。これもまた多かった。

この両方のキモチを、今、両手に乗せて、計ってみたら、間違いなく、②を乗せたほうの手が重い。

いい一年でした。 ブログを通して知り合った皆さん、どうもありがとう。感謝でいっぱいです。来年もよろしくです。

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「どんなかんじかなぁ」

最近、衝撃を受けた絵本 

「どんなかんじかなぁ」(中山千夏・文/和田誠・絵/自由国民社) 

 先日、新宿で行われた「YAブックトーク講習会」で紹介された本の中の1冊です。読み進むうち、「もしかしてこの子は…」とわいた疑問に「やっぱり。そうか」と最後に落ちる。心がぐいと動かされました。「ぐい」って音が聞こえるんじゃないかって思うくらい強く揺さぶられました。

 最初に読んだ時と、2回目に読んだ時の感じ方が、これほど違うのも私の中では初めてでした。読みきかせに使うとき、その辺を注意しないといけないなと思いました。子どもたちにとっては、初めてふれるものなのだから。

 和田誠さんの絵だからいいんです。これでいいんです。中身が深すぎるからね。ぜひ。           

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ブックオフ

家から自転車で5分のところに「ブックオフ」があります。子どものマンガを売りに行き、またマンガを買って帰ってきました。(片づけになってないぞ。)

児童書のコーナーものぞいてみました。自分の好きな絵本などが出ていると、ちょっと悲しい気持ちになってしまいます。<あ~、おまえ、売られちゃったんだねぇ…>なんてね。

とはいえ、自分も本を売りに来ているわけで。「焼きたてジャぱん」「美味しんぼ」「こち亀」その他を売って400円なり。

今日、買った本は、「こち亀」5~6冊。「僕と先輩のマジカル・ライフ」(はやみねかおる)

そうだ!「リアル」の5巻、買わなくちゃ。こいつは本屋さんに行かないとね。

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きっかけの第一位は…!

小学校でとったアンケートの結果です。

本を読むのがすきになったきっかけは? 

 1.いろんな本を読んでおもしろいと思ったから (111)

 2.最初に読んだ本が楽しかったから (74)     

 3.小さいとき、本を読んでもらって (66)          

 4.「学校の読みきかせ」を聞いて好きになった(46)   

 5.友だちからおもしろい本を教えてもらった(45)    

 6.本を使ってする「調べ学習」が楽しかったから(30)  

 7.図書館へよく行くから(26)               

 8.おうちの人が本をよく読むから(25)

第一位は、「いろんな本を読んでおもしろいなと思ったから」でした!

数字的には2位に大差を付けてぶっちぎりでした。この結果どうですか?なかなかグーだと思いますよ。

「読書が好きではない理由」も紹介しましょう。

        1位…本より楽しいことがあるから

        2位…字を読むのが好きではないから

        3位…めんどうくさいから

        4位…楽しい本が無いから

        5位…飽きるから

        6位…つまらないから

先日書いた「中学のアンケート結果」とは、違いますね。

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「あらしのよるに」見てきました

涙がツーっとこぼれました。2カ所。

 1.森中の仲間が見張るなか、2ひきが谷川の真ん中でしゃべるシーン。 「いっそ、行くところまで行ってみやすか。」「ぜったい、生きてまた会いましょうね。」

 2. 「なんでおいら、オオカミになんか生まれちまったんだよお~!!」 自分の意思ではどうしようもない”おなかの鳴る音”に対して、自分自身に腹を立てながら泣きながら叫ぶガブ。

生きた人間の声の魅力。心からの叫び。目で読むより、耳で聞いた方がより強く想いがつたわってくる。そんな風に思った2場面でした。

 ポスターの絵に「ちょっとなぁ」とクビをかしげていた私ですが、映画で見て、その質感の良さに感動しました。メイのお尻のふりふりした感じ(肉の動く感じ)、本当に「おいしそう…」と思えました。(パンフレットに書いてありましたが、マリリンモンローをお手本にしているそうな。)

 そして自然描写の美しさ。ジブリの映画より上かもしれない。特に「水」の描写がすばらしい。木々の色づかいも秀逸。アニメ独特のどぎつい感じが全くなく、むしろくすんだ色が多く使われていました。落ち着いた背景です。

 原作にはずれていません。セリフは絵本のまま。原作のよさを十分保てています。うまく映画にできたなぁと思いました。(映画にするにあたり、原作にないエピソードが2つ入っていました。メイの母の死とラストシーンの満月。)

 なによりも、ガブ、中村獅童の声がよかったです。メイちゃんは淡々としていて、オスっぽく、よって、「愛だ、恋だ、かけおちだ」を感じさせず、お話しを妙なところへ引っ張ることがなかったです。

満足でした。食わず嫌いの方、だまされたと思って、ぜひ。

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きっかけ(小学校での読書アンケート)

次男の通う小学校で聞いてみました。(4~6年生)

Q:「本が好き」と答えた人に質問します。本を読むのが好きになった「きっかけ」は何ですか?

      1.最初に読んだ本が楽しかったから 

      2.小さいとき、本を読んでもらって

      3.いろんな本を読んで、おもしろいなと思ったから

      4.「学校の読みきかせ」を聞いて好きになった

      5.友だちからおもしろい本を教えてもらった

      6.おうちの人が本をよく読むから

      7.図書館へよく行くから

      8.本を使ってする「調べ学習」が楽しかったから

      9.その他 (自由に記述)

今日、集計をします。どれが一番だと思いますか? 複数回答にしたのであまりいいデータではないかもしれないけど。

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めんどくさい

息子の通う中学で聞いてみました。

Q: 本を読むことが「どちらかといえば嫌い」「嫌い」と答えた人に質問します。理由はなんですか?

             答えの第三位 :「字を読むのが嫌い

                 第二位 :「飽きてしまう

       そして栄えある?第一位 :「読むのがめんどう

みなさんのご意見よろしくお願いします。「めんどう」と答えるワケを。

  

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ゆすらうめ酒

DSC01682 うちの庭に「ユスラウメ」の木があります。春には小さな赤い実がぎっしり。

生で食べても、もちろんおいしい実なのですが、なんせ多すぎて食べきれない。ウチの子らは、登校前につまんでは食べ、種を庭にまき散らし、出かけていきます。それでもせいぜい5粒程度。

なので毎年、梅酒ならぬ「ユスラウメ酒」を作ります。半年の熟成?を終え、今飲み頃です。

グレナデンシロップ真っ青。それはそれは美しいルビー色。お湯で割ってもよし、ソーダで割ってもよし。ビールに混ぜると、ほんのり甘く、いくらでも飲めてしまうので、意中の女性を落としたいあなたにお勧めです。(なんのこっちゃ)

絵國香織さんの「神様のボート」にでてくる”シシリアンキス”というカクテルにひけをとらないくらいあま~い”ユスラウメスイート”。おひとついかが!?

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TWO BAD ANTS

「TWO BAD ANTS」 (C.V.オールズバーグ・文/村上春樹・訳/あすなろ書房)

このタイトル、村上春樹はどんな訳をつけたでしょう?    

正解は、「2ひきのいけないアリ」 (「いけない」っていう訳、センスを感じますね。)

黄土色の表紙には、肩を組み合っているアリが2ひき。記念撮影のようなポーズ。写真のフレームのような枠から、はみだして描かれた触角。「ハン!俺たちは、ただのアリじゃないぜ~」そんな声さえ聞こえてきそう。

1匹のはたらきアリが「クリスタル」を運んできました。女王様はそのクリスタル(実はグラニュー糖の一粒)が、いたく気に入られ、もっと食べたいとおおせになりました。

そこで、たくさんのはたらきアリたちが、クリスタルを取りにはるかな旅へ出かけます。

危険な旅の末、クリスタルの山(シュガーポット)へたどりついたたくさんのアリたち。女王様の為に一つずつクリスタルを抱えて、帰路に。ところが…。

「はたらきアリ」といっても、全員が”真面目”とは限りませんでした。その中で2ひきのアリが、ちょっとシニカル・現実主義・現代っ子(?)。こういうキャラの子どもって、クラスに一人や二人いたかも。掃除を要領よくさぼったりする子ども、いませんでしたか?

・・・・・「なんで、そんなに急いで帰るわけ?ここに残っていれば、毎日すきなだけクリスタルを食べることができるんだぜ?」・・・・・(「はたらきアリ」にあるまじき発言です!!)

さぁ、この2ひきのいけないアリは、どうなっちゃうのかな。

読み終わって、「オールスバーグにやられた~!」って誰もが思うよ。

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サンタクロースの部屋

『サンタクロースの部屋 (子どもと本をめぐって)』(松岡享子・著/こぐま社)

子どもと本との関わりについて書かれた本です。この手の本としては古典であるといってもいいでしょう。(なんせ初版が1978年なのですから。)私はこの本に、2年前ほどに出会いました。まだ、お読みでなければ、是非!おすすめいたします。私の本は、付箋だらけで、まるで七夕飾りのようになっていますよ。気が向いたときに読み返すのですが、いつも初心に帰ることが出来ます。

子どもにとっていかに「本を読むことが大切であるか」。25年前に松岡さんが書いていることは、今読んでも、全く古さを感じさせません。それどころか、25年も前から言っているじゃないの、どうして今、こんなに状況が悪くなっちゃったの?そんな風に説教されても仕方ないかと思ってしまったり…。

☆読書は、子どもたちに、ひとりの世界を与えることのできる数少ない活動の一つです。ですから、そこへ、親が不用意にふみこんでいくことは、避けるべきです。(親の過干渉が、その子の精神的な空間をいかにせばめているか…)

☆本を読ませようとするのはいいが、目先の効果をねらった読書を強いて、子どもを本嫌いにしてはつまらない。大人も、子どもも、本を読むときは”上を向いて”いよう。そして、心が、より高い、よりのびやかな世界に向かって開かれているようでありたい。

☆お話しというものは、決して話し手が一方的に聞き手に物語を流し込むことではなく、話し手と聞き手が、互いに気持ちをやりとりしつつ、ひとつの物語を楽しむ、いわば、共同作業なのである。話をおもしろくするのは、話しての技量だけのよるのでなく、聞き手の、話をおもしろがる心にもよるのである。

☆心の中に、ひとたびサンタクロースを住まわせた子は、心の中にサンタクロースを収容する空間(キャパシティー)をつくりあげている。サンタクロースその人は、いつかその子の心の外へでていってしまうだろう。だが、サンタクロースが占めていた心の空間は、その子の中に残る。この空間がある限り、人は成長に従って、サンタクロースに代わる新しい住人を、ここへ迎え入れることができる。・・・この空間、この収容能力、つまり『目に見えないものを信じるという心の働き』が、人間の精神生活のあらゆる面で、どんなに重要かはいうまでもない。

みなさんの心の中に、『ふしぎの住める空間』はどのくらいありますか?

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