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「あらしのよるに」見てきました

涙がツーっとこぼれました。2カ所。

 1.森中の仲間が見張るなか、2ひきが谷川の真ん中でしゃべるシーン。 「いっそ、行くところまで行ってみやすか。」「ぜったい、生きてまた会いましょうね。」

 2. 「なんでおいら、オオカミになんか生まれちまったんだよお~!!」 自分の意思ではどうしようもない”おなかの鳴る音”に対して、自分自身に腹を立てながら泣きながら叫ぶガブ。

生きた人間の声の魅力。心からの叫び。目で読むより、耳で聞いた方がより強く想いがつたわってくる。そんな風に思った2場面でした。

 ポスターの絵に「ちょっとなぁ」とクビをかしげていた私ですが、映画で見て、その質感の良さに感動しました。メイのお尻のふりふりした感じ(肉の動く感じ)、本当に「おいしそう…」と思えました。(パンフレットに書いてありましたが、マリリンモンローをお手本にしているそうな。)

 そして自然描写の美しさ。ジブリの映画より上かもしれない。特に「水」の描写がすばらしい。木々の色づかいも秀逸。アニメ独特のどぎつい感じが全くなく、むしろくすんだ色が多く使われていました。落ち着いた背景です。

 原作にはずれていません。セリフは絵本のまま。原作のよさを十分保てています。うまく映画にできたなぁと思いました。(映画にするにあたり、原作にないエピソードが2つ入っていました。メイの母の死とラストシーンの満月。)

 なによりも、ガブ、中村獅童の声がよかったです。メイちゃんは淡々としていて、オスっぽく、よって、「愛だ、恋だ、かけおちだ」を感じさせず、お話しを妙なところへ引っ張ることがなかったです。

満足でした。食わず嫌いの方、だまされたと思って、ぜひ。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

年明けには家族で見るつもりでいますよ。
こないだ、家族に語って聞かせて思ったのが、このストーリーは、劇や語りで聞くのがいちばん効果的なんだな。って、こと。
泣きそうになったら困るから、子供から離れて座んなきゃな。

投稿: mikapapa | 2005年12月18日 (日) 04:42

papaさん:
見に行かれるなら、あまり言わない方がいいかな。でももう一つだけ言わせて。
記憶の戻ったガブが「メイ、こんなところで何をしてるんでやんす?」と言いますよね。
それに答えてメイが言う台詞。これがもう…、最高にステキな言い方なんですよ。感情の爆発ですわ。

投稿: harry | 2005年12月18日 (日) 10:08

Harryさん、こんにちは。
先日の講習会でお隣の席に座り、こちらを教えて頂きました。その節はありがとうございました。で、早速伺いました。
実はブログに書きこむのは初めてで・・。ドキドキ。
この映画、Harryさんの話を聞いて、絶対見よう~と思っています。見たらまた、感想を書きに来ます♪

投稿: HITOMI | 2005年12月19日 (月) 20:13

hitomiさん!いらっしゃいませ!お待ちしていましたよ(^^)/
土曜日はお世話になりました。ベラベラしゃべってうるさかったでしょう?金原端人さんかっこよかったですね。目の前でランチはさすがに…でしたね!!
「あらし~」はよかったですよぉ~。ぜひどうぞ。ご覧になったら、感想聞かせてください。また来てくださいね m(_ _)m

投稿: harry | 2005年12月19日 (月) 22:57

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