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2006年1月

高校生川柳・狂歌集

「カンニング やりて空しき 家路かな」 (高文研編集部編・高文研)

おもしろいタイトルの本でしょ?市立図書館のYAの棚を見ていて目についたので借りてきました。

モスバーガーでお茶しながらパラパラめくっていましたが、吹き出すこと限りなし。

かつて高校生だったみなさんは、「そうそう!」と共感したり、「今の子も昔もあんまり変わらないよな」って少し安心できますよ。

これから高校生になる子どもたちは、「そっか~。大変なことが多そうだけど、楽しいことも同じくらいありそう」って、ちょっと希望(?)がわいてきますよ。

今高校生のかたは、「オレ(アタシ)ひとりじゃないんだ、みんな同じ様なこと考えてんだな」ってうれしくなっちゃいますよ。

そして、高校生を教えてる先生は、「け、けしからん!」…かも。(先生による川柳もあります。でもこれを読むと、”け、けしからん”って言えないじゃん!?って思えます)

何句かご紹介いたしましょう。実際には句にあった楽しいマンガつきなので、字だけ見るとやや風合いが損なわれてしまうような感じがします。

・校門指導 あの先生で ほっとする 

・「高校教師」 ドラマと違い 皆おじん

・見渡せば 右も左も 夢の中 催眠術士 現国教師

・帰ろうか 自転車置き場を振り返る あの人はもう 帰ったのかな

・高校に 入れば彼氏 できるはず そんな考え 甘すぎました

・なぜなんだ 創立記念日 日曜日

・サンタさん うちにも来てね お寺だけど

・懇談会 異様に燃える お母さん 入試受けるの 私なのに

・啄木を ブタボクなどと 読む子らが 今年もくれた 「署」中お見舞い (←先生の句)

・受かれよと 祈りをこめて 推薦状 「ほめ殺し」のよな 所見書き込む ( 〃 )

・十六の 笑顔の奥の 哀しみを 見つけてしまう 個人調査票       ( 〃 )

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「ルラルさん」の謎

いとうひろしさんの絵本 「ルラルさんのにわ」 ご存じですか?第13回絵本にっぽん大賞受賞作品です。

ちょっと”加藤茶”に似てるおじさんが主人公。ちょっとドジだけど温かくてにくめない。「ルラルさんのじてんしゃ」「ルラルさんのバイオリン」など、シリーズとなっています。

さて、今日の話題は、ルラルさんという名前についてです。

私は、舌が短いせいか、ラ行がちょっと言いづらい。だから「ルラルさん」っていうのはとても苦手な音なんです。なんでこんな言いにくいネーミングにしたんだ?

辞書を読むのがけっこう好きなんですが、100円ショップで買ってきた「カタカナ語辞典 (外来語)」というのをパラパラめくっていたときのこと…。

ルーラル (rural)・・・・・田園の。農村の ←→ アーバン

うわっ、これだ!”ルラルさん”って、きっとここからきてんだ~ (^^)/ そうだ、きっとそうだ。わ~、大発見じゃ! 周りの人をバシバシ叩くほどの大興奮状態。

真実はいかに?!

でも、きっと そうだよね?!(絵本の専門家の方が”へっ!”って笑いそうな話題ですんません)

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団体会議

私の住む市で、3月に「読みきかせボランティア団体会議」が開かれます。

公立小学校で読みきかせ活動をしている団体、図書館で活動しているグループなどが一同に介し、技術の向上と団体相互のネットワーク作りをすすめることが目的だそうです。 <企画したのは、市役所ー市民参画推進課です。>

講習会&情報交換会(グループディスカッション)が行われます。150人くらい集まるようですが、さてさて、どんな話がでてくるやら。

自慢大会になるか、グチ大会になるか。

せっかく集まるのだから、実りある会にしたいですね。でも・・・・気が重い。

なんでかって?ディスカッションの司会をなぜか私がやることになってしまったからです。

気の強い連中(!)をまとめていけるかなぁ…荷が重いです (T_T) 

ディスカッションの進行で気をつけることって何だろう?どなたか教えてください!

 図書館へ行って、”司会の本”でも探してくるかなぁ。

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小学校での読みきかせ

私の所属するグループが先週読んだ本を紹介します。(15分間です)

1-1: 「へんしんトンネル」「だるまちゃんとてんぐちゃん」 

1-2: 「くりかえし」「おへそにきいてごらん」 (こちらは2冊とも福音館のやつです)

1-3: 「じゅうにしのはなし」「ねぇ、どれがいい?」

☆一年生は反応がダイレクト。発言もドンドン飛び出す。先生もいっしょになって笑って楽しい雰囲気。

2-1: 「おしゃれねこ」「さかさま さかさま」

2-2: 「かえってきた風来坊」

2-3: 「ねぎぼうずのあさたろう その1 その2」 (2冊。残りの巻は教室へ置いてくる)

☆2年生も一年生同様、素直な反応。

3-1:「おばさんはいつそらをとぶの」「ちいさなくれよん」 (「ちいさな~」は1年生の時に読んでいるのだが、2年経って感じ方がどう変わるか、実験のために読んだそうです)

3-2:「セロひきのゴーシュ」 (絵をのせるイーゼルに本を乗っけて、空いた手にはタクト。読み手は指揮者としてお話しをすすめていっているようです。こちらはお父さんが読んでくれてます。とても芸達者な方なんですよ)

4-1:「もっくりやまのごろったぎつね」 (我が子のクラスでちょっと緊張してしまったと読み手が言っていました。やっぱり自分の子どもがいると読みにくいよね~)

4-2:「ものぐさトミー」「へびとおしっこ」 (超ベテランさんなのでほとんど暗記ずみ。「トミー・ナマケンボ」は中・高学年にはいつも人気。やっぱりね。)

5-1:「子だぬきと子ねこ」 (児童のおばあさんが読んでくださいました。いぶし銀の読みです)

5-2:「けんじ先生」 (学校中で一番やんちゃなクラス。でかい声を張り上げテンションあげてがんばったそうです)

6-1:「シェイプゲーム」「”わたし”とはだれか」 (2冊目は河合隼雄さんのエッセイです)

6-2:ブックトーク <テーマ:探そう!> (とこちゃんはどこ・ぼくを探して・星モグラサンジの伝説・魔女の宅急便・竜退治の騎士になる方法・13歳のハローワーク)

☆やはり高学年の選書には苦しんでいます。子どもたちからは、絵があった方がいいと言う意見絵は要らない、想像しながら聞ける物語がいいという意見の双方が聞かれるので、読み手としては迷うところです。

「シェイプゲーム」では”夫以外の人からラブレターをもらう妻”の部分を、読むか読まないかずいぶん考えたと聞きました。結局、「ラブレター」を「おてがみ」に言い換えて読んだらしいですが、そこの部分はskipしてもよかったかなと、後から読み手が言っていました。

特に問題なく終了しました。3学期はあと4回の読みきかせを行う予定になっています。2週間ごとの読みきかせですが、同じ雰囲気の読み手が連続してクラスにいかないように、読み手を決めています。(読み手のキャラがあるので) ゲンキ系・しっとり話系・科学もの系・昔話系・洋もの系…など、メンバーそれぞれがもつカラーが生きるように担当クラスを決めています。それがけっこう子どもたちには好評です。(今日はだれがくるのかなぁ?!ってね。) 毎回”昔話”、毎回”言葉遊び”では、やはり…ね。

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夢に登場すること

心にひっかかっている人が、自分の夢の中に登場すること、ありますよね。(いい意味でも、悪い意味でも) やはり、意識下で考えているからでしょうか。

しかし、次の様な考え方も古来日本ではあったようです。

その人のことを考えていると、自分がその人の夢の中へ出かけていくことが出来る。

(つまり、夢を見る人の側の意識は働いていないのです。勝手に入ってくるんです。)

好きな人の夢なら大歓迎ですけどね、この考え方は。

魂が千里を走って約束の日に訪ねてくる「菊花の契り」(雨月物語)・思い詰めるあまり、生き霊となって源氏の恋人を次々ととり殺した六条御方(源氏物語)…

ちょっと怖いね。人の心って。

今夜、私の夢の中に、誰が訪ねてくるのだろうか。

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次男の誕生日

このブログには、私の長男がよく出てきますが、たまには次男のことも。

本日は、次男、harukiクンの誕生日です。11歳になります。”ぞろ目の男”と呼んでください。なぜかというと、1月11日午前11時11分に生まれ、今日で11歳だから~!!

次男坊は、長男ほど神経ピリピリで育てなかったせいか、とてものんびりとした子になりました。(要領がいい…というのはやっぱり、二番目以降の子どもの、誰もが取得するワザなんでしょうか?!) 

彼の特技は、場の空気を読むこと。でも、本はあまり読まない。

ネコ好きなので、「ブンタバー」とか「魔女の宅急便」とか「ルドルフシリーズ」をすすめたら、最後まで読んでくれました。でも、興味のないものからはずれると、とたんに…(-_-)

「どう?その本?」 「う~、ビミョー…」 「あ、そう」

彼の「ビミョー」は「あまりおもしろくないから、これ以上読むのは苦痛だ」の意味です。押しつけて本嫌いになってはタイヘンなので、それ以上はうるさく言いません。ネコものの最高峰(?)「我が輩は猫である」を読む日はくるのだろうか……。

どなたか、ネコが登場する児童書(質のいいヤツ)、教えてくださいませ!!

haruくん、11歳おめでとう。キミの大好きなチョコレートケーキを買ってこようね。

本日は実にプライベートな内容で、失礼いたしました!

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七草がゆ

DSC00042 本日は七草がゆを食べる日です。

土鍋で真面目に作ってみました。なかなか美味しそうでしょ?

ちゃんと「七草」入ってますよ。

せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ

野原で採ってきた!と言いたいところだけど…スーパーで「七草セット」を買っちゃった (^^;)

この冬は本当に寒いですね。七草がゆを食べて、温まりましょう。食べ過ぎた胃腸を休めましょう。「かなりヤバく」ついたお肉を落としましょう!!

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なんか似てませんか?

風月堂のゴーフルの缶を見て、あれ?なんか見たことあるような…?

似てるとおもいませんか?この本の表紙と。(写真をクリックしてみてね)

ちなみに私は、「あおい」より「順正DSC00029 」の方がいいな。

 つまり、青の本の方が好きなんです。

同じ物語を、女性の視点から描いた赤の本(江國香織・著)、男性の視点から描いた青の本(辻仁成・著)。2冊読むと、平面から立体へ変化するように世界が広がります。みなさんはどちらの作者がお好み?

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あけましておめでとう!

明けましておめでとうございます。

今年も「ハリーズ・ブックファイル」をよろしくです。

今年は戌年。犬をテーマにした本を探してみました。あるある、ありすぎ!その中でもちょっと変わった絵本を。

「あめあがり」 (きむらゆういち・文:梶山俊夫・絵:小峰書店)

絵を見ないで、文だけ見ると、主人公が犬だってことに気づかないかも。柴犬ジョンの独白だけでつづられている文は、犬のことばとは思えなくなってくるほど、人間らしい感情にあふれています。 (もしかしたら、犬って、これくらい人間的なのかもしれないなぁ…なんて思ったりもする。)

「あいつなんか…!」 飼い主とけんかして家を飛び出したジョン。通りをさまよいながら、悪口をひとしきり。でも、楽しい思い出も浮かんできて…。

「あらしのよるに」を書いた木村裕一さんだからなぁ、やっぱり、感情の”右往左往”を描くのがうまいですよ。絵も、落ち着いたグレーを基調として、ジョンの心の”どんよりさ”をより効果的に表していると思います。よかったら、読んでみてください!高学年の読み聞かせにもどうぞ。

さ~て。これから、福袋を買いにいくぞ~!!

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