高校生川柳・狂歌集
「カンニング やりて空しき 家路かな」 (高文研編集部編・高文研)
おもしろいタイトルの本でしょ?市立図書館のYAの棚を見ていて目についたので借りてきました。
モスバーガーでお茶しながらパラパラめくっていましたが、吹き出すこと限りなし。
かつて高校生だったみなさんは、「そうそう!」と共感したり、「今の子も昔もあんまり変わらないよな」って少し安心できますよ。
これから高校生になる子どもたちは、「そっか~。大変なことが多そうだけど、楽しいことも同じくらいありそう」って、ちょっと希望(?)がわいてきますよ。
今高校生のかたは、「オレ(アタシ)ひとりじゃないんだ、みんな同じ様なこと考えてんだな」ってうれしくなっちゃいますよ。
そして、高校生を教えてる先生は、「け、けしからん!」…かも。(先生による川柳もあります。でもこれを読むと、”け、けしからん”って言えないじゃん!?って思えます)
何句かご紹介いたしましょう。実際には句にあった楽しいマンガつきなので、字だけ見るとやや風合いが損なわれてしまうような感じがします。
・校門指導 あの先生で ほっとする
・「高校教師」 ドラマと違い 皆おじん
・見渡せば 右も左も 夢の中 催眠術士 現国教師
・帰ろうか 自転車置き場を振り返る あの人はもう 帰ったのかな
・高校に 入れば彼氏 できるはず そんな考え 甘すぎました
・なぜなんだ 創立記念日 日曜日
・サンタさん うちにも来てね お寺だけど
・懇談会 異様に燃える お母さん 入試受けるの 私なのに
・啄木を ブタボクなどと 読む子らが 今年もくれた 「署」中お見舞い (←先生の句)
・受かれよと 祈りをこめて 推薦状 「ほめ殺し」のよな 所見書き込む ( 〃 )
・十六の 笑顔の奥の 哀しみを 見つけてしまう 個人調査票 ( 〃 )
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