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2006年3月

ワニぼうのこいのぼり

「ワニぼうのこいのぼり」 (内田麟太郎・作*高畑純・絵*文溪堂)

私の住む市は、世界一のものが2つあります。ひとつはツツジの花。樹齢800年を越える巨木を含む50余品種、1万株のツツジが咲き誇る公園があります。5月の連休はとてもにぎわいます。

もうひとつは、なんと「こいのぼり」 

市内4カ所に揚げられているこいのぼりの数がギネスに認定されました。その数 5283匹。風のそよそよ吹く日は、それはそれは壮観ですよ。

鯉のぼりをあつかった絵本はけっこうありますね。タイトルにあげた本以外にも 「げんきにおよげこいのぼり」「ころわんとこいのぼり」「ちいさなこいのぼりのぼうけん」 …。私の一番好きなのは 「ワニぼうのこいのぼり」なんです。

      =☆  =☆  =☆  =☆  =☆

 ”ワニぼう”のために鯉のぼりを買ってきたお父さん。青い空をスイスイと泳ぐ姿を見ていると、なんだか羨ましくなってきた。

「よし!お父さんも こいのぼり になっちゃうぞ」

えっ? 目を疑いますよ。竿に紐でからだを結わえ付けたワニの姿に。口を開けて風にたなびいているんだから!しかも、家族3匹で。(真鯉→真ワニ。緋鯉→緋ワニ。子ども→ワニぼう。)

お母さんのセリフ。 「春風っておいしいのね」 

出来るわけ無いんだけど、ちょっとやってみたくなりました。5月の風って実際おいしそうなんだもの。おなかいっぱい吸い込んで、新陳代謝もよくなって、燃えよ脂肪!!

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かっとばせ! (野球を題材にした絵本)

日本 V.S キューバ 視聴率どれくらいだったんでしょうね。ラジオも入れると相当な数字が出たと思います。日本勝利のうれしさにのっかって、今回は 「野球」 を題材にした絵本を紹介しましょう。私はこの本がとても好きです。

「海をかっとばせ」 (山下明生・作  杉浦範茂・絵  偕成社)

山下さんと杉浦さんのコンビで有名なのは 「まつげの海のひこうせん」ですね。今回私が紹介する 「海をかっとばせ」 も、「まつげ~」と同じく、少年の胸のうちが描かれています

キリッとした登場人物の目つきと、ちょっと切り絵っぽい鋭い輪郭、色をたくさん使った絵は、ぱっと見ただけで、杉浦範茂さんだとわかるでしょう。今回はとにかく、波の描写がすばらしいです。波しぶきがこちらに飛んでくるような錯覚すら。

               ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今年から、野球チームに入ったワタル。今はまだベンチ専門だけど、夏の大会までにはなんとか試合に出たいと思っている。ピンチヒッターでもいいんだ。

そこで、ワタルは 「秘密の特訓」 をすることにした。海辺までランニング&浜辺で素振り100回だ。

海に向かってバットをかまえる。波がいちばん高く盛り上がった瞬間を狙って、チカラいっぱいバットを振った。

66回振ったところで、くたくたになったワタルの前に、見知らぬ男の子が 「何してるんだ、ここで?」 「野球の練習だよ」 「そんなら 手伝ってやるよ」

その子は、海の中へすたすたと歩き、波の裏側に消えた。・・・と、「いくぞ!」波の間から手がのび、真っ白いボールがワタルの方へ投げ込まれた。

ボールがバットにヒットすると、小気味いい音と手応えが。降りそびれると鼻までしょっぱい海水が飛んでくる。いつのまにか、海いっぱいに数え切れないほどの応援団の姿が。

「かっとばせ!ワタル!」 「いっぱつ ホームランだ!」

打ち寄せる波の音が、次第にスタジアムの歓声に聞こえてきますよ。 「爽快」 の一言につきる読後感。高学年の男子にぜひ。

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美術館のレストラン

私の住んでいる市には、県立の美術館があります。水と緑をテーマにしてとても美しい外観なんですよ。

美術館の片側がゆるくカーブしていて、そこは全面ガラス張りなので、外の芝生や空がまるで絵のように感じられます。

美術館の一角にレストランがあります。そこの名物は「ハッシュドビーフ」。とても美味しいです。見た目もきれい。

ごはんに、和牛のスライス(煮込んでトロトロです♪)と温野菜が並べられ、上からデミグラスソースをかけていただきます。デミグラスソースには、マッシュルームとピクルスのみじん切りがたくさん入っています。ピクルスの酸味がとってもマッチして、イイ感じです。

どうぞ。写真をクリックしてみてください。

DSC00232 美術館情報はこちら→http://www.gmat.gsn.ed.jp/

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中国気功整体

腰にヘルニアのある私は、最近調子が悪くて、何をするにもおそるおそる、というところがありました。もともと動き回ることが好きなのに、スローな動きしかできず、自分でもやだなぁと思っていました。

でも、手術するほどの重症でもないようです。整形外科の先生は「あまり重い物をもたないように。腹筋と背筋を鍛えて、腰に負担がいかないように」の指示。

あ~あ。やだな、やだな。腰に爆弾を抱えて過ごすのかぁ。…そんな風に思っていた矢先、新聞にチラシが。

「中国気功整体」 全身コースお試し2800円。

試してみるか!ってなわけで、行ってきました。中国人の先生です。

「どんこしいたけ」のような先生の分厚い手にびっくり。骨をボキボキ鳴らすようなことはなく、でも全身を「私は粘土細工~」と思うくらい、曲げたり伸ばしたり回したり…でした。

頭を指圧しながら、先生曰く 「ストレスたまってます。言いたいことは言った方がいいです。日本の女性がまんする。それ、よくないです。」

あら、ビックリ!こんなこと言われるなんて。

先生は全身をほぐしながら体の悪いところを探していたようで、「背骨の4番目が、ヘルニアです」 「あ、当たりですわ」

その日はピンと背筋が伸び、体中がす~っと爽快でした。目もなんだかよく見えるような。こりゃぁいいです。

ダイエットもできる…というので、しばらく通ってみることにしました。腰痛が解消し、ついでにナイスバディも手に入ればすごくいいですねぇ。 (^_^)v 「整体報告」をたまにアップしますので、ご期待ください。

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「スープ」が出てくる絵本

まあさんのリクエストで、「スープ」の出てくる絵本について紹介しますね。

「かぼちゃスープ」 (ヘレン・クーパー・作/せなあいこ・訳/アスラン書房)

世界一おいしいかぼちゃスープを作る仲良しの3匹。それぞれちゃ~んとクッキングの役目が決まっています。

ところがある朝、リスの仕事をアヒルが取っちゃったので大げんかに!アヒルは起こって家を出て行ってしまいました。心配になって森へ探しに行くリスとネコ。 

「崖から落ちたのかも…」「もっと気の合う友だちを見つけたのかなぁ…」 3匹で作るあのかぼちゃスープはもう二度と飲めないの?

”絵を読む本”です。オレンジを基調とした色調で丁寧に描かれ、3匹の表情からは心の動きがよく伝わってきます。けんかの後って、もっと仲良しになれるんだよね。

お話は、裏表紙にまで続いています。よーく見てね。

私はスープに胡椒を利かせるのが好きなんだけど、リス・ネコ・アヒルの3匹も同じ意見みたい。「かぼちゃスープ」の続編、「こしょうできまり」を読んでみて。調味料を買いに大都会に出かけた3匹。街はにぎやかで楽しいものでいっぱい。でもね、アヒルが迷子になっちゃって大騒ぎ!

アヒルって、ちょっと私に似ています。お騒がせなところが。

「いぬのマーサがしゃべったら」 (スーザン・メドー・作/ひがしはるみ・訳/フレーベル館)

犬のマーサは、”あいうえおマカロニ”の入ったスープを飲んだ夜から、突然ニンゲンの言葉をしゃべれるようになっちゃった!

お肉屋さんに勝手に注文しちゃったり、ナイショの話しをバラしたり…いろいろしでかすマーサに振り回されて、家族はもうヘトヘト。

そんなある日、みんなの留守中に泥棒が!そーっと110番をしたマーサでしたが…。

マンガチックで愉快な1冊。とめどなくしゃべり続ける”身の上話”の場面、黒柳徹子さんイメージしたのは、私だけかな。みんなはどう?

「おだんごスープ」 (角野栄子・作/市川里美・絵/偕成社)

おばあさんの得意料理だった”おだんごスープ”、はじめておじいさんが作りました。作り方の唄を思い出しながら…。そこへ小さな小さなお客さんが味見をしにやってきます。

最初は少ししか思い出せなかったスープの唄は、日を追うごとに思い出され、スープは”おばあさんの味”に近づいていきます。スープの味と比例するように、生き生きとなっていくおじいさんの姿に心動かされますよ。

光彩あふれ、異国風タッチの絵はお話しの内容ととてもマッチしていて、ほかほかと心が温まるようです。

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「クッキー」が印象的に登場する絵本

焼きたては香ばしくてサクサクしていておいしいですよね。 今日は「クッキー」が印象的に登場する絵本を3冊紹介します。読み終わるとクッキーが食べたくなること間違いなしです。

「おまたせクッキー」  (P・ハッチンス・作 /乾侑美子・訳/偕成社)

ママの焼いてくれたクッキー、とてもおいしそう!12枚あるから妹と分けっこ。6枚ずつだね。そこへ、ピンポーンとチャイムの音。隣の友だちが2人やってきた。4人で食べよう。一人分は…あ、3枚だ。でもでもその後、お客は次々とやってきて、ついには一人一枚ずつに。 「もう誰も来ないで~」みんながそう思ったとき、またまたチャイムの音がして…。

わり算を習い始めた小3くらいにピッタリの1冊。読みきかせすると、一生懸命考えながら聞いてくれますよ。

                   ===☆ ===☆

「もしもねずみにクッキーをあげると」 (ローラ・J・ニューメロフ・作/F・ボンド・絵/青山南・訳/岩崎書店)

主人公のネズミは、キャラクターグッズが販売されるほどアメリカで大人気。ちょっとわがままだけど、無邪気さ全開。なんともかわいらしいネズミは確かにアイドル性抜群です。そんな彼にクッキーをあげるとどうなるか。きっと”ミルクをくれ”って言うだろうね。ミルクをあげると、今度は”ストローをくれ”って言うだろう。ストローをあげると…。こんな風にお話しがドミノのように続いていきます。でもね、丸一日振り回されることになりそうだから、ネズミにはクッキーをあげないほうが無難!?

                   ===☆ ===☆

「『ハニービスケット』の作り方」 (メレディス・フーパー・作/A・バートレット・絵/やないかおる・訳/あすなろ書房)

ハニービスケットを作るには雌牛が1頭、ミツバチ1000匹、メンドリ1羽、サトウキビと小麦の畑と…。普段何気なく食べているお菓子の材料がどこからくるのか、ビスケットを作りながらおばあちゃんが教えてくれます。おひさまも、雨も、よい土も忘れちゃいけないよ。この1枚のビスケットに、こんなにたくさんの”命の力”が集まっているなんて…なんだかすごーい!!

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記念日のおくりもの

金婚式、銀婚式ってありますよね。

金婚式は結婚50周年、銀婚式は25周年をお祝いするもの。

調べてみると、1年目から、「○婚式」という名前はついているんです。

変わらぬ愛の証として、夫から妻へ、記念日のシンボルにあやかった品をプレゼントし、お祝いをする…と説明がのっていました。

1年…紙婚式ペーパーウエディング (文化のバロメーターとも言われる紙を整えることができた祝い)

2年…木綿婚式ストローウエディング (体を温める資材を得て、生活があんていしてきたという祝い)

3年…菓婚式キャンディーウエディング (心のあまい・ゆるむ倦怠期を力を合わせ革命できたという祝い)

4年…花実婚式ベリーウエディング (愛が結び、子どもにも社会的にも恵まれ始めた祝い)

5年…木婚式ウッドンウエディング (夫婦が一本の木となり、すくすく育ってきた喜びの祝い)

6年…鉄婚式  7年…花婚式  8年…ゴム婚式  9年…陶器婚式  10年…錫婚式  15年…水晶婚式  20年…磁器婚式  25年銀婚式  30年…真珠婚式  35年珊瑚婚式  40年…紅玉婚式ルビーウエディング  50年…金婚式  75年…ダイヤモンドウエディング(通常は60年で行うらしい)

既婚者のみなさん、アナタは何年目ですか?贈り物を奥さんにしましたか?贈り物をだんなさんからもらいましたか?

今日、実はうちの結婚記念日でした。毎年、写真をとっていて、今年で15枚目です。15枚を並べてみると、う~ん、年をとったなぁ…としみじみ思います。

水晶をもらったかって?…いいえ、残念ながら。でも、お花をいただきました。

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