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かっとばせ! (野球を題材にした絵本)

日本 V.S キューバ 視聴率どれくらいだったんでしょうね。ラジオも入れると相当な数字が出たと思います。日本勝利のうれしさにのっかって、今回は 「野球」 を題材にした絵本を紹介しましょう。私はこの本がとても好きです。

「海をかっとばせ」 (山下明生・作  杉浦範茂・絵  偕成社)

山下さんと杉浦さんのコンビで有名なのは 「まつげの海のひこうせん」ですね。今回私が紹介する 「海をかっとばせ」 も、「まつげ~」と同じく、少年の胸のうちが描かれています

キリッとした登場人物の目つきと、ちょっと切り絵っぽい鋭い輪郭、色をたくさん使った絵は、ぱっと見ただけで、杉浦範茂さんだとわかるでしょう。今回はとにかく、波の描写がすばらしいです。波しぶきがこちらに飛んでくるような錯覚すら。

               ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今年から、野球チームに入ったワタル。今はまだベンチ専門だけど、夏の大会までにはなんとか試合に出たいと思っている。ピンチヒッターでもいいんだ。

そこで、ワタルは 「秘密の特訓」 をすることにした。海辺までランニング&浜辺で素振り100回だ。

海に向かってバットをかまえる。波がいちばん高く盛り上がった瞬間を狙って、チカラいっぱいバットを振った。

66回振ったところで、くたくたになったワタルの前に、見知らぬ男の子が 「何してるんだ、ここで?」 「野球の練習だよ」 「そんなら 手伝ってやるよ」

その子は、海の中へすたすたと歩き、波の裏側に消えた。・・・と、「いくぞ!」波の間から手がのび、真っ白いボールがワタルの方へ投げ込まれた。

ボールがバットにヒットすると、小気味いい音と手応えが。降りそびれると鼻までしょっぱい海水が飛んでくる。いつのまにか、海いっぱいに数え切れないほどの応援団の姿が。

「かっとばせ!ワタル!」 「いっぱつ ホームランだ!」

打ち寄せる波の音が、次第にスタジアムの歓声に聞こえてきますよ。 「爽快」 の一言につきる読後感。高学年の男子にぜひ。

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