本日は、小学校での読みきかせでした。
この時期、必ずメンバーさんからお話しが出ます。今日も家へ戻った後、電話が1本。
「Hさぁん(私のことです)。今日の読みきかせのことでチョット…。ホント、参りましたよぉ。」
・・・・・来たぞ!来たぞ!・・・・・(私の心の声)
「担任の先生ですよ。子どもたちよりも前に、本のことをしゃべちゃうんだもん!」
彼女は 「しりとりのだいすきなおうさま」 (中村翔子・はたこうしろう・すずき出版)を、ビッグブックで読みました。ご存じのかたは、おわかりだと思いますが、表紙にひとひねりがしてあるんですよ、この本。
王様を囲んで、ずらっと動物やら物が並んでいるんですが、よく見るとそれらの名前が”しりとり”になっているんです。
王様→まり→りんご→ゴリラ→ラッパ→パンツ→月→キツネ→ネコ→こけし→塩→王様
表紙を見せ、タイトルと作者名を読む間に、「あ!しりとりになってるぅ~!!」って、勘のいい子は叫びます。それを狙って、読み手はわざわざゆーっくり絵を見せることにしているんですが…
「みんなぁ~!しりとりになってるのわかるかぁ?!」 (先生)
しかも、表紙を見るやいなや、生徒に向かって言ったそうです。
ア~ララ、コララ♪ …って、歌っちゃう気分になりますよね、まったく!!!!
子どもは自分で発見してこそ、「楽しいっ!」「嬉しいっ!」と盛り上がれるんだよ。
別の先生は、読みきかせの後、ご自身の感想をナガナガと述べられたそうです。大人の模範的な感想を聞いてしまった子どもたちは、「気持ちの上書き」をされたことでしょう。これもまた、あ~らら、こらら♪
さてさて、今年も転勤してきたばかりの先生方へ、集団読みきかせでの心得を「ソフトに」お伝えする時期がやってきましたな。
I市にある研修センターで、まとめてやってくれないかな、こういうの。今、どこの学校でも読みきかせやっているのだから。
諸刃の刃。知っているのと知らないのでは大違い。読みきかせの基本。
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