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2006年7月

「錦の御旗」(にしきのみはた)

今日いちにち、頭の隅から離れなかった言葉です。

「錦の御旗(にしきのみはた)」

意味は…日月を金銀で描いた、官軍の旗。 『だれも反対出来ないりっぱな口実』の意に用いられる。(「新明解国語辞典」より)

例:平和のためという錦の御旗を掲げる

なんでこの言葉にひっかかったかというと、

奥田英朗氏の「ガールのなかの1編 「ワーキングマザー」に出てきて、いろんな意味で共感したからなんです。

離婚してシングルマザーになった主人公は、営業職でバリバリ頑張っている。「子供がいるから~できない」と仕事場で言うことは、自分では絶対にしない!と誓っている。

会社の後輩はそんな彼女に対して敬意をはらっている。

「平井さんって立派だなぁ。育児を「錦の御旗」にしないから。」

「錦の御旗って?」

「会社で女の人に育児を持ち出されたら、周りは何も言えなくなるじゃないですか。特に出産を経験してない女性は、口さえはさめないようなところがあるし」

そんな彼女がある会議の席上で、”日曜の会議には出られない。小学校の保護者会なので。”と言ってしまう。どうしても子供との約束を果たしたいとの思いがそうさせたのだ。

彼女を独身だとばかり思っていた男性社員は、手のひらを返したように態度が変わり…「そうかぁ。平井さん、ママさんだったんだ。」そして、だれもが彼女に対して気を遣うようになるのだった。

その夜、彼女はお風呂に浸かりながら自己嫌悪にひたるのだ。

「やっちゃったー。錦の御旗を自分は振ってしまった。」

あなたは掲げたことありますか? 黄門様の印籠のような 「錦の御旗」的なもの。

(PTA役員を断るときの文句としてよく使われますけどね。)

私ですか?

そうだなぁ。

無いとはいえないよな、正直なところ。

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「ひみつのもり」 

「ひみつのもり」(ジーニー・ベイカー:作 さくまゆみこ:訳 光村教育図書)

ひきこまれました。

まわりの音さえ聞こえなくなってしまうほど、ひきこまれた1冊です。

                   *****

「ひみつのもり」 ・・・ これは、タスマニアの海中の物語です。海の中の森とは、「海藻」のことなんです。

コラージュで構成されているこの絵本は、制作に3,4年もかかっているそうです。

<海草、海面、砂など、いろんな素材を使って絵をつくりあげています。なかには、透明な粘土と、樹脂に海水を混ぜたものを使ってつくった海藻もあります>。(あとがきより抜粋)

かごを仕掛けに使って魚を捕るのが好きなベン。ある日、仕掛けのカゴが海中の何かに引っかかって取れなくなりました。

友だちのソフィーといっしょに、海の中に潜ってみると…。

そこには、地上では見たことのない不思議に満ちた風景が広がっていました。

                   *****

ダイビングやシュノーケリングの体験者なら、きっと 「そう、この世界!」と声をあげるでしょう。未体験の子どもたちが見ると、神秘さももちろんですが、ちょっと怖いと感じるかもしれません。

「オーストラリア原生自然保護協会賞」受賞作品です。

ぜひ、ベンとソフィーと一緒に、タスマニアの海の森を探険してみてください。

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お犬様

昨日・今日と私の住む市は大きなお祭りがあります。

http://www.utyututuji.jp/topic_matsuri/topic_matsuri.htm

徳川綱吉ゆかりの地であるので、「おいぬ様行列」という妙なイベントもあるんです。

正式名称は 「将軍綱吉公犬行列」

市長が殿様の格好をして先頭に立ち、

愛犬家がワンちゃんといっしょに大通りをパレードするのです。

気温が高くアスファルトが熱くなって、”素足”のワンちゃんたちのいたいけな足の裏が焼けないように、打ち水部隊もいたっけね。

これこそ、「おいぬさま」そのものじゃん。

獣医さん達曰く、「夏の暑い日に犬を散歩させるなど、けしからん!!!」

まぁ、今日は曇り空なので、それほど大変ではないでしょう。

それにしても、いろんなこと考えますね。

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ZOO (乙一)

中二の息子曰く…「この本、キテル」

私:「どういうことかな?」

息子:「残酷。いたいけな子どもは読んじゃだめ。」

1冊に10編入り。短編の、これってホラー(?)っていうのかね?

確かにグロテスクな表現はたくさんありますが、

奥底に漂うなんともいえない哀しみが、とても魅力的でした。

10編の中で、「陽だまりの詩」と「SOーfar (そ・ふぁー)」というのが良かったです。

自分の胸の中の、静まりかえった蒼い水たまりに、ちろちろと水が流れ入る…耳をすましてその音を聞いている…そんな感じがとてもしました。

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ふわふわくもパン

「ふわふわ くもパン」 (ペク・ヒナ:文と絵  キム・ヒャンス:写真 小学館)

韓国の絵本です。

写真と、半立体的な切り絵のコラボがとてもいいです。

雨の日、黄色のレインコートを着たネコの兄弟。

木にひっかかった小さな雲を、持って帰ります。

フワフワの真綿のような雲を、そうっとそうっと、腕に抱いてお家へ。

ママは、その雲を大きなボウルに入れて、パンを作りました。「くもパンよ。」

きつね色に焼けた”くもパン。” さぁ、召し上がれ。

一口食べると、ふわり…!!体が浮かんだよ。

******   ******   ******   ******

ちょっとテレビの映像っぽいけど、手作りの良さが伝わってきて、ほんわかと温かいキモチになれます。手芸の好きな人は、特に気に入るのでは。

くもパン。どんな味かな。実においしそうなんです。歯切れがよさそう。シチューと一緒に食べたい。

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