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2006年11月

図書カードを持たすな!

ピーターラビットちゃんの図書カード。

ダンナの手伝いをしたら、”お駄賃だ”と3枚くれました。

うれしーな、うれしーな。

机の引き出しをかき回したら、なんかのお礼でもらったヤツも発見。

なんだか、超リッチな気分になってしまいました。

本屋にGO。

本があまり得意でない次男坊のために1冊。 「カラフル」(森絵都)

……これが、彼のスイッチになってくれればいいのだけれど。プラプラ、頼むよ。

長男には 「ネジの回転」(恩田陸)「暗いところで待ち合わせ」(乙一)

私には 「ビートキッズ」(風野潮)

ダンナに「夜のピクニック」(恩田陸)・・・仕事で使うからと頼まれて。

あ!恩田さんが2冊。また儲けさせちゃったじゃん。

このあいだ「ネバーランド」を買ったばっかしだから3冊だ。

harryに図書カードを持たすな。すぐ使うぞ。

同じ金額をスーパーのレジで見ると、品物をひとつふたつ戻しに行ってしまう、みみっちいharryなのだが。

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よっ!親分さん!

いまごろ話題にしてなんですが…やっと読みましたので。

「くものすおやぶん とりものちょう」 (秋山あゆ子・福音館書店)

水戸黄門・大岡越前・銭形平次。

ちょっと待ったぁ。おいらも仲間に入れてくんな。

おいらの名前は”オニグモのあみぞう” 。 虫の町を守るおかっぴきさ。おや?血相かえて誰が走ってきたぜ。お菓子屋の番頭じゃねえか。

なに?盗みの予告状が来たって?…この町でそんなことは、このあみぞう様が許さねぇ。

    *****

時代劇調に描かれた絵本です。勧善懲悪。聞く方も読む方もスカッとさわやかな気持ちになれますよ。

作者の秋山さんは、自らもクモを飼育するほどの虫好きだそうです。この話の中にも、色々な虫が登場しますが、その描写力はすばらしい。

    *****

盗みの予告状を出したのは、「かくればね3兄弟」

得意技は名前の通り。あみぞう親分に追いつめられ、逃げ込んだのは大きな屋敷。

「かくればね3兄弟、おとなしくお縄をちょうだいしろってんだいッ!」

桜吹雪の舞い散る中、あみぞう親分の投げ網のワザ、う~ん、しびれるぅ。

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エッセイ教室に参加して その2

さてさて!

このあいだ参加したエッセイ教室の2回目に行ってきました。

提出された19編のエッセイに丁寧な添削がなされ、ワンポイントアドバイスが添えられます。

参加されたみなさんの作品は、どれもこれも良質なものばかりで…。

橋本講師のアドバイスはすごい!

ちょっと直しただけで、文がキラキラ光り出すんです。

洗練されるというのかな。

「推敲」

大事です。

橋本講師は、10000字書いたら6000字まで削ると言ってました。(すげ~)

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プロのナレーター小沼さんは、色白のおしゃれな感じの方でした。声は…低くて渋くて。

なんてことない文でも、小沼さんが読むと、高尚に聞こえちゃう。(こりゃお得!)

私の書いたものだって、なんだかとても感じよく聞こえちゃったもんね~。

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というわけで、

2つ前の記事をご覧ください。添削されてどうなったかを書き込んであります。

確かに、添削後の方がいいです。

今回集まった作品は、文章に関係ある写真とともに「田山花袋文学館」に展示されるそうです。ペンネームも可なので、どんな名前にしよっかな~と考え中です。

2回の講座でしたが、とても参考に、勉強になりました。来年も行くぞぉ。

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71刷!!

今日、とある勉強会で、講師の先生より紹介された本。

「子育てハッピーアドバイス」(明橋大二・著)

よく新聞の広告欄で紹介されているので、題名は知っていました。

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いつものクセで、奥付を見て…驚きました!!!

  * 奥付とは、末付近にある 著者・発行者・発行年月などの書籍情報が記載されたページのこと

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 私が見たのは 「子育てハッピーアドバイス ②」だったのですが

        平成18年4月10日  1刷

        平成18年6月26日 71刷 

 そうなんです。2ヶ月のあいだになんと重版70回。

 超・ベストセラーですよね。

 う~ん。悩んでいるママがいかに多いってことなんでしょうか。

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ブックスタートが赤ちゃんに本を渡すことなら、母子手帳を渡すときにこの本をママにプレゼントすると…ひょっとして…世の中が変わるかも。

中身をちょっと見ましたけどね、

あと5年早く出して欲しかったなあ。

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エッセイ教室に参加して

私の住んでいるT市は、作家の田山花袋の出生地です。

先週、「田山花袋記念館」主催の作文教室に参加してきました。

***田山花袋記念文学館かきたいもん講座

    「はじめての1枚エッセイ」

         ~地元を魅力的に伝える技術~  

講師は、ジャーナリストの橋本淳司氏

橋本さんは、元編集者で、森瑤子さん・北方謙三さん・村上春樹さんなどを担当されていたそうです。(チョット見、綾小路きみまろを若くした感じでした)

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原稿用紙1枚分、朗読にすると約1分だそうですが、「初対面の人にでもわかるように、自分の感じていること、考えていることを伝える」ことの出来るように書かねばなりません。

テレビCMの例をあげて、とてもわかりやすく講義をしていただきました。

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この企画にはすばらしいオマケがついているんですよ。

書いた原稿を、な、なんとプロのナレーター(小沼朝生さん)が朗読してくださるんです。

耳で聞くと、自分の文章のつながりの良いところ、悪いところがよくみえてきますからね。

11/25にアドバイスと朗読があります。とても楽しみです。

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参加者は20名ほどでした。自己紹介タイムがありましたが、みんな語る語る…。

相当レベルが高そうです。年配の方が大半でした。

ドキドキです。

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私もがんばって書き上げましたよ。

どのように添削されてくるかなぁ。

どこを直せばもっとマシになるか、みなさんも添削してください。

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麦落雁の思い出

 「三桝屋」の店先を通るたび、必ず思い出すことがある。
 25,6才の頃のことだ。当時おつきあいしていた人を、初めて両親に引き合わせた日、彼が手土産に持ってきたのが、三桝屋の麦落雁だった。
 自分の生まれ育った町をアピールするにふさわしい手みやげは…と、彼はずいぶん考えたらしい。なにせ、一人娘の家へ挨拶に行くのだから。
 簡単な自己紹介の後、平たい箱が父の前に置かれた。T市は麦の産地で、というような説明を、彼が一生懸命にしていた記憶がある。私はしまったと思った。父は和菓子よりも洋菓子が好きなのだ。前もってそのことを伝えておくべきだったとひどく後悔した。 
 彼の帰った後で、母が包みを開けた。父はずらりと並んだ落雁を珍しそうに眺め、一つをつまんでポイと口に入れた。私は父の口からどんな言葉が出てくるのか息をつめて待った。なぜなら、その味の評価が、彼の評価そのもののような気がしたからだ。
「ほぅ。これはおいしい。風味がいいね。」
 ほっとして腰がぬけそうになった。あの時の安堵感は、きっと生涯忘れないだろう。

  昨日、久しぶりに麦落雁を食べた。鼻にぬける香ばしい麦の匂いに、なぜだかとても安らいだ気持ちになった。 ”私もここの人間になったねぇ”と主人に言うと、主人はへぇ?とけげんな顔をした。
 T市に来て10年。小さな六角形の砂糖菓子は、私のふるさとの味になりつつある。

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どうでっしゃろ?!

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指先が…

冬が近づいてきましたね。

集団に読みきかせしてて困ることと言えば、

そう。指先の乾燥です。

めくりにくいッ!すべる。

ぺろりと指をなめたい衝動にかられます。

・・・いかんいかん、”おばはん”になってしまう。

みなさん、どうしてますか?

私は、ミニタオルを少し湿らせたのを、傍らにおいておくのですが、今日の読みきかせではそれを忘れてしまって、えらく焦ってしまいました。

私の仲間達は、もっぱらハンドクリームのようです。

あ、ゴムの指サックの人もいたなぁ。

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「プラネタリウム」 (梨屋アリエ)

「プラネタリウム」 (梨屋アリエ・作/講談社)

    *****

 映画とか見終わった後、その世界から出られずにキモチがフワフワすることってありませんか?

 よく使う例えですけど、「任侠物」を見た後のオニイサンが、肩をゆすって歩いてしまう…そう言う感じ。

    *****

「プラネタリウム」…久しぶりにそういう気分を味わわせてもらいました。読み終わって、しばらくの間、魂が浮遊。本当に久しぶりの感覚。

    *****

誰かの作品に似てる…夕飯を作りながらずーっと考えていて、(ちなみに夕飯は、カツ丼&野菜スープでしたが) 、夕飯を食べ終わってポカッ!と浮かんだのが…

   『プラネタリウム』 = 安部公房 + 山田詠美

    *****

この本には、4つのお話が入っています。

  • あおぞらフレーク
  • 飛べない翼
  • 水に棲む
  • つきのこども

どれもいいのだけど、私がいいなと思ったのは、 「あおぞらフレーク」でした。

他の3編はちょっと懲りすぎかなぁ。

    *****

「思春期」だからこそ見えるもの。

梨屋さん、よくぞ描いてくれました。

大人として生きていく前に、だれもが迷い込む迷路。

ふと我にかえると、いつのまにかゴールしていて、あんなに迷ったことすら忘れてしまう。

でもね、この本を読むと、その迷路の中で感じたもの(期待・焦り・羨望・あきらめ・希望…)をきっと思い出すでしょう。

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「キッドナップ・ツアー」(角田光代)

「キッドナップ・ツアー」 (角田光代・新潮文庫)

     ***

なんと、今頃読んでおります。(^^;)

     ***

こたつの上に投げておいたところ、長男(14才)が先に読んでしまいました。

私  :「どうだった?」

長男:「よかったよ。”西の魔女”系。いや、”夏の庭”系って感じ。最初はかみあわないんだけど、だんだん仲良くなってくる親子の話。」

私  :「ふーん。」

長男:「文字を読んでいるって感じがしなかったよ。すごくよかった。この人うまいね。」

私  :「ほ~。この本、いろんな賞とってるんだよ。」

長男:「そうだろうなぁ。そんな感じする。お母さんも早く読め。」

私  :「今読んでたら、ご飯作れないけど。代わりに作って。」

長男:「やだ。」 (足早に去る)

・・・・・なんじゃ、この会話・・・ (T_T)

    ***

私が子供の時、YAってなかったからなぁ。なんかうらやましいぜ、今の子供ら。

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「拍手」について

拍手。

どんな時にしますか?

 「讃えるとき」 ですよね。

昨日、それ以外の「拍手」の使い方を知りました。

         *****

昨日 「こどもへの暴力防止」 の講演を聴きました。

「NPO・エンパワメントぐんま」という団体による 「CAP おとなワークショップ」と銘打ったもので、主旨は<子どもが暴力から自分を守るための人権教育>です。

   *CAP・・・Child Assault Prevention の略  

もともとは、学校の教室などで行うワークショップですが、今回は同じ内容のものを大人に向けて行いました。(”こどもになったつもりでお聞きください”  との前説あり)

内容はーーー

    ・大切な3つの権利 「安心」「自信」「自由」 について

    ・権利を守るための方法 「NO」「GO」「TELL」

    ・ロールプレイと話し合い ①いじめ ②誘拐 

                    ③性暴力 ④相談

    ・トークタイム

      ******

ロールプレイが終わった後、拍手することを強制されました。

<劇が終わったら、必ず拍手をしてください!>

              なんで???

<今演じたロールプレイの内容と、同じ状況に置かれた子どもが、もしかしたらいるかもしれない。自分の体験とオーバーラップして不安定なキモチになってしまいます>

<だから、”これはお芝居です。”と、現実へ引き戻すために拍手をするのです。>

              納得できました。

      ******

子どもは、 「現実と空想の垣根が低い」 とよく言われます。出たり入ったりをいともたやすく行えます。

だからこそ、おはなしの中にに全身で入っていける。

でも、子供特有のそのワザが、仇になることもあるんですね。

「自分で手を叩いて、自分でこっちの世界へ戻ってくる」

褒める、讃える以外の「拍手の使い方」、とても勉強になりました。

☆CAPに興味のある方はこちらへ→http://www17.plala.or.jp/empower/index.html

        

            

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人権について考える絵本 HELP!!

私の友人まあさんより 「人権」についてかかれた絵本を探しているとうかがいました。

小学校で先生がこどもたちに読みきかせするのに使うそうです。

               ***

ここにきてくださる「本の達人」のみなさん!

いい本があったらどうか教えてください m(_ _)m

               ***

私が思いついたのは

「満月をまって」 (高学年向き) 

「まっくろネリノ」「かっくん」「はせがわくんきらいや」

「さっちゃんのまほうのて」「げんこのキモチ」

「秘密の道をぬけて」 これは読み物。ちょっと難しいかな。でも6年生なら読める)

               ***

「かさをささないシランさん」「ちびくろさんぼ」

「わたしのいもうと」「しらんぷり」

「ぼくだけのこと」「ぼくたちのコンニャクせんせい」

「どんなかんじかなあ」 

・・・こちらは、まあさんがピックアップ済みです。

よろしくおねがいします。

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