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「夜のピクニック」(恩田陸)

「夜のピクニック」(恩田陸・新潮文庫)

<一部書き直しています>

      ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

読みたい読みたいと思っていました。

ダンナがまだ読まないようなので、お先に失礼して。

電車の中でイッキ読み。

      ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

みなさんはもうお読みになったかと思いますので、あらすじとかは省略。

本を読み終わって感じたことを少々。

自分が融や貴子と歩いている感覚はいうまでもありません。

最後の1行を読み終わって、ふと自分が広々とした海をながめている気持ちになりました。読み始めからずっと小さな川に沿って歩き、いつの間にか河につながり、そして海へ出た。

海風が心地よいなぁ。冴え冴えとした気分。

お話しの最後に海が出てくるわけではないのに。(途中ではでますけどネ)私の心は、小高い丘の上から、穏やかな海をみている気持ちに。これホントなんです。不思議。

もしかして自分の高校時代の思い出が蘇ってきたのだろうか?(私の通っていた高校は、なんと国道1本を隔てて海がありました。)

…ということは、読むうちに、私自身が高校生に戻って、北高校ではなくS高校生として、彼らの歩行祭を見守っていたんだろうな。

融の最後の場面がとてもいいなぁと思いました。

<融はその「いつか」を坂の上に見る。ずっと先にある、必ず来るその日を。上り切った坂の上に確かに見る。>

       ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

私にも、見えた。見上げた空の青さが確かに見えた。

映画になりましたけど、見た方いらっしゃいますか?どうだったか感想を聞かせて欲しいです。

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コメント

残念ながら映画は見てないのですが
本を読んだ時にやっぱり「海」が印象に残りました。
誰かのセリフか、それとも風景描写だったのか
それさえも覚えていませんが
『この道の向こうに海があるような気がする・・・』
というような文章を読んだ時!!!!!と来ました。
海なし県に来てからは無性に海が恋しくて
橋の上から川を覗いては
これは海だ~と思い込んだり
目を閉じて魚屋の前に佇んでは潮の香り~と自分を慰めていました。
そうこうするうちに
『この道の向こうに海がある』錯覚を起こせるようになって・・・・・・・

だからその部分を読んだ時、
私と同じこと思ってる!ってそれが理由で大好きな1冊になりました。
他にもツボに入る文章がいくつかあって
恩田さんの感性が私に合ってると思いました。

これをきっかけにほとんどの恩田作品を読みましたが、残念な事に
「夜のピクニック」を越える作品はなかったです。

いつまでも学生のお話を書いていてほしかった。
いや、私がいつまでたってもコドモなのね・・・

投稿: まあ | 2006年12月 7日 (木) 16:01

私は恩田陸は短編集「図書室の海」しか読んだことはないけれど、面白いなぁと思いました。それぞれの短編は、彼女の長編小説の予告編みたいな感じで、それ自体凝縮した面白さなんだけど、それにまつわる長編も読んでみたいと思わせるものでした。それで、何か読もうと思いながら、まだ読んでませ~ん。でも、「夜のピクニック」はやっぱり読まなきゃね。

投稿: あそびっこ | 2006年12月 7日 (木) 21:10

まあさんへ:
学生時代の匂いって、自分自身が充実していればしているほど、敏感に濃厚に懐かしく感じられるのではないかなぁ。
まあさんもそうじゃない?

投稿: harry | 2006年12月 7日 (木) 21:32

あそびっこさんへ:
「夜のピクニック」は、爽快です。
でも私のお薦めは「ネバーランド」です。
地方の有名進学高の寮が舞台。
冬休みなのに帰省しないで寮に居残る4人(正確には3人)の男子高校生のお話。
私自身が学生寮に2年間生活していたので、なんとなく親しみがわくのかもしれないけど、スリリングでノスタルジーで切なくて。どの生徒に恋をしちゃうかなぁなんて考えながら読んでしまいました。
ぜひ。

投稿: harry | 2006年12月 7日 (木) 21:37

私のオススメはきっぱりと「夜のピクニック」
あとは「六番目の小夜子」 かな・・・

投稿: まあ | 2006年12月 8日 (金) 14:58

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