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2007年3月

引き継ぎ

4月より中学の図書事務をすることになりました。

今日は前任者との引き継ぎでした。

教頭先生に連れられて図書室へ。

貸し出し、返却、注文、受け入れ、分類、配架、廃棄…

2時間でいろいろ教わって、頭の中は?????だらけ。

中学なので、図書室掃除の監督もあるわけで。

勤務はお昼から夕方までと短時間ですが(1時~5時)

どうなることやら。不安でいっぱいです。

前任の先生は「harryさんのすきなよ~にやってください」なんて言うけど、それって一番コワイですよ。(おまかせでにぎってもらった寿司がハズレだったときのガックリ感!って感じ)

おお~。

4/10よりいよいよスタート。

harryのドタバタ日記もスタートしましょうかね。

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10分草取り

毎朝、10分だけ草取りをすることを決意。(決意というほどのものでもないが)

春休み中でだらけまくっている子どもらに、「10分たったら教えてね」と頼んで、無心で草取り。

あれ?

まだかな。

10分ってこんなに長いっけ?

家に入ってみると、子供らはコタツで爆睡していました。

時計を見ると、30分経過。

…明日からはタイマーをかけることにします。

すごーく長いミミズ発見。今日の収穫。

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「おじいさんのえんぴつ」(M・フォアマン)

新学期に向け、文房具が出てくる本を探していて巡り会った1冊です。

文字数の多い絵本が最近増えてきていますが、

「絵+文」がかみ合ってこそ【絵本】。

ムダのない文章。ここまでそぎ落とせるのは絵に力があるからでしょう。

30頁の絵本が長編の映画を観ているかのように思えました。

      *****

1本のえんぴつが夜中に語り始める。自分がこの家に来たときの事を。

えんぴつは、そばにあった紙切れに、自分の生まれたときのこと(森の奥で木として立っていた)や、どうやってこの家に来たのかを記していった。

やがて、えんぴつの姿を黙って見ていた紙切れが、自分の故郷の思い出を話し始めた。続いて、テーブルもドアも。

床板はガラガラ声でこんな話をした。

「俺たちは、この家の床板になる前は、立派な船だったんだ。波にもまれて、揺れるのがうれしくてねぇ。風をすってふくらむ帆、船底にはじける波の音。ああ。もう一度、あの風を感じることができならなぁ…」

「できますとも、ほら!」 窓が突然開き、風が吹き込んで、えんぴつも紙切れも飛んでいってしまった。

風に乗った紙切れは、えんぴつ・紙・ドア・床板それぞれの物語をのせたまま、森にたどりつく。木のてっぺんにからみつく。だんだんと引き裂かれていく紙切れ。

その紙切れは、やがて鳥たちの巣作りの材料となった。鳥たちは紙切れに書いてあった物語を、ヒナに歌って聞かせる。森中に響く物語。

木から生まれた<えんぴつ・紙・ドア・床板>の思いは、今や再びふるさとへ戻ったのだ。

*****

E・カールの「ことりをすきになったやま」にちょっと似ているような気がします。

悠久。

この一言。

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読むたび泣ける絵本

いつもコメントをくださる”まあさん”からリクエストがありました。

あなたにとって、「読むたび泣ける絵本」は何ですか?

まあさんは 「おっきょちゃんとかっぱ」 (長谷川摂子・福音館書店)だそうです。

みなさん、教えてくださいね。

ちなみに私は、

「くまのこうちょうせんせい」 (こんのひとみ・金の星社)です。

これは何度練習しても昇華しきれません。

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年…かなぁ。

このところ、涙もろくなっていけません。

「おはスタ」で、”先生・監督、ありがとう”のコーナーをみて、すぐウルっときてしまう。

人が一生懸命何かをやっているのをみると、胸がキュッとしてしまう。

子どもの頃、母がよくテレビをみて泣いているのを、「あほちゃうか?あんなモンで泣くなんて!」 と思っていました。

私は今、「あほちゃうか」と言われる側になってしまったようです。

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「キップをなくして」 池澤夏樹・角川書店

今頃読みました。(H17.7初版)

電車の中で読みました。

行きに1回。帰りの電車の中でもう1回読み返しました。

2回とも同じ場面で泣きそうになりまして。

帰りの電車は、学校帰りの高校生がいっぱい。

楽しそうに(うるせ~!)はしゃいでいるのだけど、

私の目には涙がいっぱい。

          *****

キップを紛失した子どもたちの話。

駅から出られず、駅の中で生活する子どもたち。ちょっとボーイスカウトっぽい生活だから、彼らにとってはけっこう自由でサバイバル的で楽しい。

ステーション・キッズと名付けられている子どもたち。実はシゴトをしなくてはいけない。それは、電車通学している生徒の安全を確保すること。

大きなランドセル、給食袋を下げた小学生が、ラッシュにつぶされないようにさりげなく手助けする。ホームに落ちないようにそっと肩を支えてやる…など。

ちょっとのあいだ、時間を止めることができる…な~んて能力もついちゃっているところが、ファンタジーです。

ステーション・キッズは12名。でも、その中の一人、「みんちゃん」(小3女子)が、主人公(イタル君)の次に重要な役を果たしています。

みんちゃんは、ご飯を食べない。なぜ?

そのワケのところを読んだとき、(ページの割付が効果的なんだなあ、角川書店!装丁もイケてます。カバーを取ってみてね)けっこう衝撃で、ハッと息を呑んでしまいました。(そうさ、電車の中でネ)

    *****

「生きる」ということ。

こういう視点からも描けるんだね。

いい本です。私の中ではかなりの上位にランクする1冊となりました。上質なYA。夏休み前くらいに読むと、さらに効果倍増。

お読みでなければぜひ。2時間で読めます。

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応援してください m(_ _)m

4月から、中学校の図書事務をすることになりました。

不安と期待がいっぱいです。

落ち着いたら、もう一つブログを立ち上げようかなと考えています。

「中学校の図書室から」なんてタイトルでね。

みなさん、応援してください。

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昔の歌

私は音楽をかけながら仕事をするのですが、

ダンナの本棚にあった「青春の歌」とやらのCDをかけてみたら

仕事が全く進みません。

CDといっしょになって熱唱してしまうからです。

紙風船の「冬が来る前に」とかね。

いかんです。

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映画「パフューム」観てきました

【パフューム ある人殺しの物語】 を観てきました。

147分。

長さは感じず。

原作を読んでから観た方がいいかもしれませんね。

☆原作についてはコチラ
   http://bookfile.air-nifty.com/harry/2007/01/post_401c.html#search_word=香水

原作に惚れ込んで作った映画なんだな、と思いました。

惚れ込みすぎて、作品に入り込みすぎ、逆に初めてストーリーにふれる人にとっては、ちょっと難解な部分もあるかもしれません。「なんであの場面、青い服に着替えているの?」っていう感じ。

主人公のグルヌイユ。ぴたりはまってました。

執拗さ、哀しみ、孤独…”瞳の演技”がすばらしい。

ベルリンフィルが「香りを音で表現した」ということ。これは成功だと思います。

ただの変態やん。ストーカーやん…って思っちゃう人もいるかも。

でも、天才ってそういうもんじゃないかな。

ずっしりと手応え十分の映画でした。レディス・ディ1000円でしたが、見終わって体中鉛が入ったように重たい気持ち。

満足。

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「ヘリオさんとふしぎななべ」

お子さんにとっては、ホラー初体験かも。

「ヘリオさんとふしぎななべ」  (市居みか・アリス館)

「世にも奇妙な物語」のテーマ曲♪が聞こえてきそうな1冊。

安部公房の「魔法のチョーク」を下敷きにしてるような…感じもします。

     ***

貧乏絵描きのヘリオさん。

骨董屋さんで絵を買いました。黒光りする鍋が描かれた絵です。

「けっして落書きするべからず」…絵の後ろから出てきた注意書き。

ヘリオさんはそれを無視して、絵に手を加えてしまいました。

その夜。不思議なことが。

腹ぺこのヘリオさんの鼻をくすぐる素敵な匂い。

なんと、絵の中の鍋にはおいしそうなシチューがコトコトと煮えているのです。

「あぁ、食べたいな。そうだ、絵の中にドアを描いてみよう。もしかしたら、私の部屋から絵の中へ入れるかもしれない。」

     ***

なんとな~くゾクッときます。(閉所恐怖症の人は読まない方がいいよ)

ヘリオさんは無事なのでご安心を。

でも、

どこかで「鍋の絵」を見ても、決して絵に何かを描き加えてはいけないよ。

harry イチオシの1冊。

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