「この本読んで!」書き終えました
季刊誌「この本読んで!」の原稿をやっと提出できました。
中高生対象の図書なので、なかなか難しかったのですが、「渡り鳥」を扱った本を集めて、”チームワークと励ましあうことの大切さ”をテーマとしました。
選書する中でであった1冊。
ポール・ギャリコの「スノーグース」
これ、とてもよかったです。
新潮文庫から出ているのは 「矢川澄子訳」
あすなろ書房から絵本版として出たのは 「片岡しのぶ訳」
訳者によって、こんなにも雰囲気が違うのかと驚きました。
矢川訳は、純朴、丁寧、優しい。
片岡訳は、洗練、優美、突き放した鋭さ。
矢川訳:「フィリップ!恋しいよう」
片岡訳:「フィリップ、愛しているわ!」
(原文は何でしょうね。「I miss you!」かな?)
さてさて、みなさんはどっちの方がお好みでしょうか。
私ですか?
矢川訳です。最初に読んだ方で、すっかりイメージが出来上がっちゃっていたので。
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コメント
「この本読んで!」秋号を買ってきた日にこの投稿。奇遇ですね。創刊号から2年ほどは定期購読ました。その後はぽちぽちと。今回はお話会のプログラムの立て方のページを見せてあげたい人がいたこともあって、それからやっぱり気になる谷川俊太郎さんということでお買い上げ。岡崎武志さんはブログをチェックしている書評家さんでした。こんな所でお目にかかるとは!そうそう、そうでした。冬号からはまたしっかり購入させていただきます。
投稿: あそびっこ | 2007年9月27日 (木) 19:12
あそびっこさんへ
あの雑誌は値段の割には情報が満載ですよね。
オールカラーだし!
おはなし会プログラムについては、今までにないパターンを狙っているものの、①季節感、②新刊も紹介、という注文もあるので、難しいです。今回は「風切る翼」を子どもたちに紹介したくて作っていきましたが、関連した本を探す中、「スノーグース」にめぐりあえたことは、非常にラッキーでした。主人公のラヤダーの気持ちを考えると、せつなさでそのへんを走り回りたくなります。
投稿: harry | 2007年9月28日 (金) 11:01