« 2010年9月 | トップページ | 2010年11月 »

2010年10月

「Silent Library Day」 の結果報告

図書室でのおしゃべりは禁止。ゆっくり本を選ぼう、ゆっくり本を読もう。

そんな趣旨で試みた「サイレント・ライブラリー・デー」

どうなったと思いますか?

ワタシ的には、予想が当たりました。(良い方と悪い方と両方です)

***

【失敗したこと】

告知不足。

・月初に出す「図書だより」とは別に、「号外」を10/25に出したものの、担任の先生によっては配布が滞ってしまい、サイレント・ライブラリー・デー当日(10/27)に配られていないクラスがあった。

・朝の打ち合わせで、図書担当の先生がサイレント・ライブラリー・デーのことを言い忘れた。

よって、「今日、図書室で何かやるの?」と聞いてきた生徒が多数いました。

…これは予想していたことでした。

先生方は忙しく、メモで渡しても忘れてしまうことが多いのです。何人にもしつこく何回も言わないとうまくいかないことはわかっていたのですが、なにせ前日が合唱祭。学校全体がてんてこまい状態。

これは完全に私が悪いです。十分予測できることでした。”まあ、大丈夫だろう”と思った(信用した)甘さが招いた事態でした。

結局、どうしたかというと…

教頭先生が給食の放送を一時ストップさせて、告知をする時間を作ってくれました。

***

【上手くいったこと】

・来室した生徒は全員ルールを守り、とても静かな時間が過ごせた。

・いつもは予鈴が鳴る前に教室へ戻る生徒がいるのだが、読書に熱中し、予鈴が鳴るまで席を立つ生徒がほとんどいなかった。

・「今度はいつやるの?」と男子生徒2人から質問が来た。「こういうの、たまにはいいと思うから、週に1日とかやれば?」と言ってくれた。

***

【問題点】

図書室ではおしゃべり出来ないと思った生徒が、図書室の廊下でたまって騒いでしまったこと。

*****

ワタシ的には、いつもの元気の良い図書館の方が、T中には合っているような気がしました。でも、1ヶ月に2、3回の実施は、教育的にはいいかなとも思いました。

今回のharryの挑戦、みなさんはどう思われましたか?

| | コメント (2) | トラックバック (0)

読書週間 第一日目

「NO おしゃべり day」の正式名称が決定しました!

「Silent Library Day」 です。

サイレント・ライブラリー・デー

う~ん

ま、いいか。

(生徒の声を大切にしよう)

使うBGMは、ペダルハープを使った癒し系POPSです。確実に眠くなります

いよいよ本日が実施日。

どうなることやら。

結果は明日アップする予定です。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

「NOおしゃべりDAY」を計画中

10/27~11/9は秋の読書週間です。

いつもはおとなしくしている学校組織の中で、

大手を振って、読書!読書!と叫ぶことのできるチャンスです。

逃すな、この時期!と気合いが入っているharryです。

で!

前からもくろんでいた作戦を、読書週間初日の10/27に決行することにしました。

「おしゃべり一切禁止の日」作戦です。

うちの図書室は昼休みに生徒がわんさかと来て、とてもにぎやか(ウルサイ!)です。
もちろん、本の貸し出しがメインですが、まんがを読みにくる生徒(スラムダンク・メジャー・ブラックジャック・六三四の剣など)も多い。

また、他のクラスの生徒と待ち合わせしてしゃべったり、カップルで1冊の本を読んだりと、なんだかサロンのようになってしまって、校内放送さえも聞こえない状態です。

本当に静かに過ごしたい生徒は放課後にやってきます。

ワタシ的には、学校内にこういうサロンがあるのもいいんじゃないか?本に囲まれている雰囲気だけでも感じてもらえればいいんじゃないか?と思っていました。

でも、1日くらい、本来の図書室の空気を味わうことも必要…と考え、思いついたのが「NOおしゃべりDAY(仮称)」だったのです。(図書委員にネーミングを頼んでいる最中です)

既に管理職、図書館担当の先生には、了解を取ってあります。(どの先生も、”へぇ~、おもしろいねぇ。やってやって!”と賛成してくれました。よかったぁ)

当日は、朝から担任を通して生徒へ告知。昼休みの放送でも告知。
図書室の入り口にはでっかい張り紙で、おしゃべりガキどもを異空間(ホントはいつもの雰囲気がヘンなんだけど)へご招待です。

図書室内は、静かなBGMを流し、いつもとは違うんだぞ!と猛アピールしようと考えています。

さあ、どうなるか。

静かな図書室ってなんか落ち着くなぁ、って思ってくれるといいのだけど。
そして1ヶ月に1日。2週間に1日。一週間に1日という具合に、「NOおしゃべりDAY」が定着していけばいいなあと思います。

実験結果はまたご報告したいと思います。(ちょっとコワイ
勝算は5分という予想です。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

【中坊のリアル本2010情報】

『リアル本2010』の原稿集まり具合ですが、いまのところ64紹介文が集まっています。

1年生…25 /2年生 …21 /3年生 …18 (計64作品)

男子…10人/女子27人 (計37人)

う~ん。まだまだ足りないです。「土日に書くね」と原稿用紙を持っていった生徒がけっこういるし、常連たちにも声かけしたので、あと15くらいは増えるのではないかな。でも足りないな。

そうそう、梨木香歩(「西魔女」)が来ました。まともな作品が来てやや安堵です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「ニッポンの嵐」と学校図書館

『ニッポンの嵐』という本をご存じですか?

Arashi3_2

あの人気グループ『嵐』が、全国の小・中・高等学校に2冊ずつ(計8万冊)寄贈した紀行本なんです。

一般の書店では売っていません。うわさによると、オークションで8万円の値段がついているそうです。誰が流したんだろう?????

本の内容は以下の通りです。

>「嵐」のメンバーが、実際に全国の各地でその地域の魅力や地域社会の直面する課題などをめぐり、それぞれ自ら体験したことを若い世代向けにわかりやすく紹介し、当該体験を通じて得た思いを綴るなどして一冊にまとめた内容

http://www.mlit.go.jp/kankocho/news08_000048.html (国土交通省ホームページより)

>「ニッポンの嵐」は、メンバーそれぞれが日本各地を旅して感じたことをつづり、郷土文化などを紹介している。A4変形オールカラーの200ページで、5人の旅路を撮影した大量の写真も掲載されており、ファンならずとも楽しめる豪華な一冊となっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100911-00000000-dal-ent(デイリー・スポーツより)

写真もいっぱい入っています。特にラストの方はほぼ写真集って感じなんです。

Arashi2

嵐のメンバー、実にいい表情で写っています。う~ん、ファンなら絶対に読みたいだろうなぁ。

本の中味もとても充実していて、なおかつ読みやすい。

Arashi_2

学校図書館に寄贈するなんて、とても粋だなぁって思いますね。やるじゃん、嵐!

もちろん、私の勤務校にも2冊やってきました。
ただ今、<予約10人待ち/1冊>状態。
女子ばかりではなく、男子も予約にきます。話を聞くと、保護者(お母さん)からのリクエストのようですよ。

今のところ、借りていった生徒は、期限をきちんと守ってくれています。エライ!
(後ろにどれだけの人が待ってるかを、毎回知らせるからかもね。)

ちなみに、男子高校ではほとんど顧みられないようで、下手をすれば職員室に埋もれている可能性もあるとのこと。

他の学校はどんな扱いをしているか、調べてみると、

①無くなってしまう可能性大なので、禁帯出にしている。
②生徒に見せると大騒ぎになるので、職員室と校長室に置いてある。

①はまあ仕方ないにしても、②はちょっとね。
嵐のメンバーの意志を理解して欲しいなぁ。

>大野智ら5人のメンバーもコメントを発表し、「この本を学校の図書室に置いていただき、長く読んでいただけたらいいな、と思ったことが、寄贈図書という形を取らせていただいた動機です」と説明

>「子どものころ、図書室で読んだ本はいつまでも心に残っていくものです。学校図書として、長く読まれる本になってくれることを祈りつつ、次世代を担うみなさんが、この本を楽しんでくださることを心から願ってやみません」と期待を寄せた。

こちらに来る学校図書館関係の方、

あなたの学校ではどういう扱いをしていますか?

| | コメント (4) | トラックバック (0)

池上彰さんに届いたかな~リアル本

朝日新聞主催の「どくしょ甲子園」

ご存じですか?

高校生がグループを作り、1冊の本を読み合って(読書会)、その本についての感想などをA3のボードに表現するという取り組みです。

詳しくはコチラ 

 http://www.asahi.com/shimbun/dokusho/koshien/

全国から215作品の応募があったそうです。

実は、

私は1次審査員としてこの取り組みに参加し、22作品を審査しました。(1次審査員は全部で10名)

そして、なんと!

私の担当した作品の中から、

最優秀賞と優秀賞が出たのです!

”これは取るかもしれない”…という予感はありました。

*****

昨日、朝日新聞東京本社にて表彰式があり、私も出席しました。

本審査員である、池上彰さん、あさのあつこさん、女優の杏さんも出席され、受賞した生徒さん達との楽しいセッショントークで盛り上がりました。

石田衣良さんも本審査員だったのですが、朝方まで原稿を書いていて忙しかった…ということで欠席。(仮眠しすぎて間に合わなかった…という話も)

*****

池上彰さんはさすがに話がウマイ
誰が聞いても、1回で理解できるような簡潔さ、わかりやすさでした。

あさのさんは、とても庶民的な感じ。

杏さんは、さすがモデルさんだけあって、登場したとたん壇上がパッ!と華やぎました。発言も積極的で、頭の回転のいい人だなという印象を受けました。何よりスタイルがヤバイ!会場にいた全員が 見とれちゃっていました。

この時の様子は、今月末の朝日新聞(日曜日)に載りますので、詳細を知りたい方はそちらをぜひご覧ください。

*****

読書のイベントなので、「リアル本」を宣伝するチャンス!…ということで、

無鉄砲なワタシは、
池上さんにぜひとも「リアル本2009」を読んでいただきたくて、渡すチャンスをずーっとねらっていました。harry得意の”出しゃばり根性”全開です。

しかし、どうもムリっぽい雰囲気なんですね。せっかくそこにいらっしゃるのに…。
セッショントークの間中、どうすれば渡せるかと色々考えていました。そして浮かんだアイデアが…

「本人がダメなら、主催者の一番エライ人にアタックじゃ!」

朝日新聞の方に、挨拶がてらお願いをしてみたのです。

読書推進部長さんと、お客様本部長・Mさんのお二人に突撃

私:「始めまして。わたくし、1次審査員をやらせていただいたものです。」

Mさん:「まあ!それはそれは。大変お世話になりました。」

私:「わたくしが担当した中から、最優秀と優秀賞が出たので嬉しくて、表彰式に参加させて頂きました。」

読書推進部長:「ああ、I高校のですね。あれはすばらしかったですよね。」

私:「実は、わたしくは中学校の学校司書をやっておりまして、うちの子ども達がこういう冊子を作りました。よろしければどうぞご覧ください。」

Mさん:「そうですか。ありがとうございます。いただきます。」

私:「池上先生にもお渡ししたいのですが、どうすれば…?」

Mさん:「ああ、大丈夫だと思いますよ。渡して差しあげましょう。」

私:「え!ホントですか!では、あさの先生と杏さんにもよろしいでしょうか!?」

Mさん:「ええ、いいですよ。」

というわけで!

「中坊のリアル本2009」は、池上さんの手元に届いた…はずです。

(群馬の片田舎の、公立中学校の図書館の活動を、池上さんはどう思われるでしょうか。)

また、朝日新聞社の読書推進部へ「リアル本」を渡せたことは、私としては”ひょうたんからコマ”的な快挙!です。

何事もアタックしてみるものですね。

(写真・撮影は厳禁だったので、2ショットは夢と消えましたけどね。)

| | コメント (4) | トラックバック (0)

来たぞ!アレックス・シアラー

<【中坊のリアル本2010】情報>

10/14現在で集まってきた原稿は、47作品。

内訳はというと…

・外国の小説         6
・日本の小説         7
・ノベライズ     10
・ノンフィクション   8
・ライトノベル    12
・ケータイ小説    2
・その他       2

こんな感じです。

やはりラノベが強いですね。イマドキ丸出しです。

昨日、やっとYAらしい作品がやってきました
アレックス・シアラーの「チョコレート・アンダーグラウンド」です。
正直、ホッとしました

目標100作品。あと53。

あまりにもへたくそな文章はダメ出しをして、書き直すようにお願いしているのですが、
生徒達はめげずに何度もトライしてきます。
今年はがんばりやさんが多い感じがしますね。(っていうか、景品目当てが多いのだけど)

生徒らが自分の頭の中の「読書ストック」から絞り出してくる様子は、見ていてとてもほほえましいです。

私の目の前でスラスラと紹介文を書き上げた男子。
不安に思ったので、「大丈夫?ちゃんと書ける?」と尋ねてしまいました。

彼はね、
「大丈夫だよ。だってこの本、何回も何回も読み直しているんだもん」と、
余裕の笑みで答えてくれました。
なんだかとっても頼もしく感じましたよ。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

読書離れ?

そりゃ違うね。むしろ「大人が」読書離れ。

本が売れない?

新刊本の出し過ぎ。そして、返品されると採算が取れないからって、初版の部数を減らしすぎ。

電子書籍端末の時代を憂う方も多いけれど、私は賛成です。

なぜなら、

1)これまで読まなかった層に確実に切り込めるから。
2)絶版や貴重な本の復刻が可能になるから。

このへんについては、のちほど記事にしたいと思っています。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

リアルすぎる本がぞくぞく

<中坊のリアル本2010情報>

10/4より原稿の受付を開始した「リアル本2010」。

昨日(10/7)の時点で

1年生…10作品
2年生…10作品
3年生… 7作品

合計27作品の紹介文が集まりました。

どんな本が紹介されているかというと…

う~ん。

タイトル通りで、「リアルすぎる」感じです。

ラノベ・ケータイ小説・コミックエッセイ・タレントもの・ノベライズ。

ね。イマドキでしょう。

図書室の入り口には、応募用紙をどっさり置いておきました。用紙を取っていく生徒の姿がちょいちょい見受けられるので、”関心はあるんだな”と、ちょっとホッとしています。

生徒の「読みたい心」「書きたい心」をどうもり立てていくか
24時間マラソンのトレーナーのように、生徒に寄り添い、
彼らの能力をいっぱい引き出せるように、よいアドバイスをしていきたいと思います。

今日は「骨太」の作品、届くかなぁ~。

せめて、上橋菜穂子くらい来い!アレックス・シアラーくらい来い!

かも~ん

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「リアル本2010」原稿第一号 到着!

<中坊のリアル本2010情報>

10/4付の「図書便り」で、リアル本の原稿募集を行ったところ、

なんと、その日のうちに原稿が届きました!9月中旬から図書館内のボードに告知をしておいたせいでしょうか。

第1号は2年生のHさんです。

書いてきた本がシブい!!

『挫折と挑戦』(中竹竜二/PHP研究所)

なんだか心強いスタートが切れたような。

さあ、これからです。いいものを作りたいです。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

« 2010年9月 | トップページ | 2010年11月 »