出張サイエンスショーで
科学館では「出前講座」と称して、依頼のあった場所へサイエンスショーを行いに出向きます。
昨日は、市内のH幼稚園へ。
園児&保護者&先生、約60人が待っていました。
今回の実験のテーマは、液体窒素を使った「マイナス196度の世界を知ろう!」
暑い夏にはうってつけのショーです。
そこでの楽しい一コマを紹介します!
液体窒素の中に、バナナを入れて凍らせ、それをトンカチ代わりに釘を打つ…というお決まりの実験の時、実験者のE博士が子どもたちに問いかけました。
E博士:「ねえ、みんな!バナナをこの液体の中に入れるとどうなるか…わかる人?」
(ハイハイ!と元気に手があがり…)
E博士:「じゃあ、キミ!」
男の子1:「ジュースになるっ!」
E博士:「(ギョッとした顔で) えっ???ジュース?う~ん、なるほど。」
男の子2:「えっとね~、おじいさんになる!」(保護者大爆笑)
E博士:「(目を白黒させて)はあ~!おじいさんかぁ~。う~ん…」
男の子3:「凍るっ!」
E博士:「(ホッとしたように)そうだねぇ~! 凍るんだよねぇ~」
*****
実験が終わり、科学館へ帰る道で、
E博士:「いや~、幼稚園の子の発想って、スゴイわ!度肝を抜かれたわ!」
感嘆しきりでした。
「おじいさんになる」
これ、スゴイと思いました。液体窒素の中にバナナをINしたとき、白い煙がもくもくとあがりましたもの。浦島太郎の玉手箱を連想したのでしょうね。
なんて柔らかアタマなんでしょう。
なんだか嬉しくなってしまいました。
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コメント
いいですねぇ、こういうの!
E博士のお困りと驚きがいいです。
投稿: あそびっこ | 2011年7月22日 (金) 20:15
あそびっこさんへ
これまで小さい子どもたちとは絵本を通してのつき合いでした。今は、媒体が変わってのつき合い。子どもの好奇心の旺盛さを観察する楽しさは変わらないけど、前とは違う「感動具合」です。
読みきかせみたいな「魂が宙に浮かぶ表情」よりも、「次に何が起きるかな、ワクワク!」の目の輝きはスゴイ!
たとえて言うなら、読みきかせは「手持ち花火」で、サイエンス・ショーは「打ち上げ花火」かも。
どちらにしても、“ああ~楽しかった!”って笑顔で帰路についてほしいですね。
投稿: harry | 2011年7月28日 (木) 06:45