0~1歳児への読み聞かせについて
JPIC読アドとして、あちらこちらでお話させていただく機会をいただいています。
2002年に市内の幼稚園で講演したのが始まりです。
気がつくと、今年で10年目なんですねぇ。
歳を取るはずです
幼稚園での家庭教育学級に招かれることが多いのですが、
最近では、
園児よりも下、
つまり「0~2歳向けの講話」のリクエストが増えてきました。
実は今日も、市の子育て支援センター主催の講演をやってきました。
対象者は、0~1歳児+保護者です。
講演時間は1時間。
60分です。
ママだけなら楽勝です。
しかし…
赤ちゃんとママ…です。
1時間もじっと講演をきくことは、なかなか難しい。
(難しい…というより無謀!?)
途中、実演で何冊も読んだり、絵本をつかっての体遊びを交えたりしますが、
赤ちゃんたちはじっとしていません。
まじめなママたちは、泣き声・ぐずりなどで周りの人に迷惑にならないように
奥の手までつかって、赤ちゃんを静かにさせようとしたりします。
「奥の手」
そう
授乳です。
*****
0~1歳への「絵本のよみきかせ」のお話の内容は、次のような感じです。
1)読み聞かせの目的
*「親子で幸せな時間を過ごす」こと。
子どもが全身で甘えてくれるのは8歳くらいまで。よって、自分の人生の1/10しかないその時期を、絵本を使って親子で楽しい(シアワセな)時間を過ごしてほしい。親子でひとつもモノを見る(共視)ことは、親子の絆を深めるのにとてもよい。
*子どもの個性を発見する。
自分の産んだ子供だからといって、自分と好みが同じとは限らない。
子どもがどんな絵本が好きか観察することにより、個性を認め、のばしてあげるように意識する。
2)絵本の選び方
*カラフル&リズミカル&シンプル&繰り返し
*どこのページから読んでも意味がわかる
以下、絵本の読み方、なぜ「もう1回読んで」とせがむのか、大切なこと(教科書にしない・おりこうさんを求めない・本は大切に扱う…など)を、お話しします。
0~1歳だけに絞っているので、ホントにシンプルで実践的な内容ばかりです。
さらーっとしゃべったら、20分くらいで終わってしまうくらいポイントを絞っています。
**************
ぐずる赤ちゃん、吐いてしまった赤ちゃん、動き回る赤ちゃん…
落ち着いた空気は望めません。
本日は、なんとかがんばって40分くらいもたせました。
う~ん。
親子で講座に参加してもらう…っていうのは、とても大変です。
1時間でなくても30分くらいで切り上げればよかったなぁ。
こういったタイプの講演は、11月に前橋でやることになっています。
少しでも進歩した講演ができるように、
もっと工夫をしなければ。
がんばらなくちゃ!
ちょっとへこんでいるハリーでした。
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コメント
奥の手が授乳とは(笑い)
微笑ましい会場の様子が目に浮かぶようです。
読み聞かせボランティアと,産婦人科のある病院の乳幼児教室を担当させてもらっているので,
ハリーさんのお話はとてもとてもためになります。
赤ちゃんとそのお母さんを見ていると,
もう,そこにいるだけでいい!という気持ちになります。
なのでそういうファミリーが幸せな世の中であって欲しいと心から思います。
「親子での幸せな時間」と共に,
早い段階で,「子どもは自分と違う一人の人間」だと気付くことで,
気持ちが楽になるところがあるような気がします。
絵本が親子共通の楽しい体験を広げてくれるといいですね。
投稿: 犬尾玲子 | 2012年10月24日 (水) 11:12
犬尾さま
>絵本が親子共通の楽しい体験を広げてくれるといいですね。
本当にそうですね
外食や遊園地・動物園に出かけること
ゲームでいっしょに遊ぶこと
親子で楽しむことは周りにたくさんあるけれど、
時間もお金も体力(精神力?)も必要です。
絵本だと、
思い立ったらすぐ出来る。
何度でも使える。
ママじゃなくてもいい。
お金がかからない(図書館で借りよう!)
途中で中断しても「もったいない」って思わなくてすむ。
いいこといっぱいです。
毎日じゃなくても、細々と続いていけばいいと思います。一緒に楽しんだ記憶って必ず残るから。
先日の講演では、
「奥の手」を使ったママ、5人いました。
いつも思いますが、母乳ってすごいアイテム(笑)です。無敵。
投稿: harry | 2012年10月25日 (木) 07:02
私も奥の手経験者。
次女が1歳半にならないくらいの時、
飯田の人形劇フェスに行きました。
いろんな劇をたくさん見て、
ぐずった時には奥の手作戦。
同行者が、「面白いときはちゃんと観てる。
つまらないとおっぱい欲しがってるね。
この子の評価が一番鋭いかも。」と♪
でも、やっぱりどんなによくっても
0・1歳さんに1時間は難しいですよね。
30分くらいでいったん終了して、
残りの時間をハリーさんとの
質問おしゃべりタイムっていうのも
嬉しいかもしれません。
短い時間でも最後まで聞けたって
達成感は嬉しいものね。
投稿: あそびっこ | 2012年10月25日 (木) 11:58
あそびっこさんへ:
あそびっこさん、おまえもか!(笑)
うちは電車に乗ったときに、次男坊に
「おぱーいっ!!」と絶叫された思い出が。
懐かしい。あの子が今や、太宰府のお守りにすがる年齢になったとは…。
>残りの時間をハリーさんとの質問おしゃべりタイム
実は、講話は30分。そのあと、「自分の子どもへ絵本を読んでみよう!」コーナーを10分間やりました。これで合計40分。そして、その後質問タイムへ突入したわけですが、なかなか手が上がらないというか…。
手遊び歌の実習とかを混ぜると、間が持つかなぁ。
しかし、歌とか工作とかは専門外だし。
ふぎゃ==(T_T)
どうすれば・・・・?????
投稿: harry | 2012年10月25日 (木) 14:35
そっかぁ~。
harryさんの講演会はたくさんの親子さんでしたっけ。
少人数なら話せても人数多くなると話しにくいかもね。
参加型は?藤田浩子さんの「ももたろう」とか。
私は中川李枝子さんの「くまさんおでかけ」で遊びます。
いっぽんみちをてくてく…で手を振って歩くマネっこをし、
石を飛び越えたり、水たまりを泳いだり…
ママのお膝に座ってもらってやるんだけどね。
回れ右は、本当にぐるっとその場で1回転しちゃったり。
やまぶどうは本当においしそうに食べますよ。
投稿: あそびっこ | 2012年10月25日 (木) 23:40
あ、後は自分達が子どものころ遊んでたのとか。
わらべうたを新たに覚えるのは大変だけど、
「いっぽんばしこちょこちょ」とかは知ってるでしょ。
あれも、掌でやって、足の裏でやって、
お腹でやって、背中でやって…ってすると楽しい。
「いないいないばあ」も本当に喜ぶし。
そうそう、気持ちを込めて「いいこ、いいこ」とか。
「いいこいいこ」って、さっさっとするのと、
「〇〇ちゃん。いいこね。いいこね。」って
ゆっくり気持ちを込めてするのとの違いを感じるとかね。
投稿: あそびっこ | 2012年10月25日 (木) 23:48
harryさん
今回もまた、ボーっと活動を続けてた自分に気付いて、目が覚めました。
*目的・・・これを定期的に意識して確認しないと・・・
確認できました
皆さんのコメントも勉強になるぅ
投稿: クリクター | 2012年10月26日 (金) 07:28
あそびっこさんへ:
先日の講演は、ママ+赤ちゃん=32名でした。
来月の前橋は、な、なんと ママ23名+子ども26名(0~3歳)=49名なんです。
ちょっと多すぎるよ
しかも年齢が0~3歳なんて
いやいや!
課せられたハードルが高いほど、
燃えちゃうハリーおばちゃんでございます~
「いいこいいこ」は三浦太郎さんの本で出来そうです。(本当は「よしよし」だけど)
気持ちを込めて…ってところで、おもしろい違いができそうですね。
よし。がんばるぞ!
トライ&ステップアップじゃ!
応援ありがとう
投稿: harry | 2012年10月26日 (金) 10:03
クリクターさんへ:
私、“大風呂敷を広げる”タイプでございます。
大言壮語ともいいます。
「ええ!できます、できますとも」って言っちゃう。そして焦る。そして、めっちゃ調べまくる。
もしかしたら、この口の軽さを補うための悪あがきの姿が、「パワフル」とか「エネルギッシュ」などの評価につながっているのかもしれません。
(必死の姿が…)
今回も、ちょっと必死。
だからこそ、ココでのみなさんの励ましが本当に力になってます。
ココでいろんな事を書くことによって、自分を奮い立たせている部分も大いにあります。
これからも
力を貸してくださいね。
クリクターさん、共に進んで行こうぞ!
投稿: harry | 2012年10月26日 (金) 10:27